最強の別れ
ダイビングゲームシステム
「ジャッジメント」から放つ、世界。
シドウが最強から得るものとは…
ついにこの時が来た。
ゲーム世界に入れるダイビングシステムが市場に出回り、特に熱いゲームソフト。
「ジャッジメント」
そのゲームの伝説の瞬間が訪れた…
全てのジョブ最高ランク及び全最強武器と防具。
ジョブの最高ランク、レベルはもちろんジョブそれぞれにある世界ランキング一位をも手にしている。
プレイヤーの超えた領域とはよく言ったものだ。
もはやリアルなど捨てた人間の領域でも不可能なレベル。
シドウは成し遂げたと同時に頭が白くなった。
何しろこのゲーム最強に間違いなくなれたのだ。
「俺、やったんだな…ついに…来たのか。」
多分リアルでは涙で洪水レベル。
それと同時に運営からのDMが来た。
送り主:ジャッジメントサービス運営
件名:最強の証を貴方に
この度はジャッジメントのご利用ありがとうございます。シドウ様はただいまを持ってこのゲームの全てを制覇したプレイヤーであります。それにあたってあなたへのプレゼントもございます。
よく見ると画面にプレゼントマークが、
シドウは期待していた、この世の、このゲームを制覇したのだから相当の物が来るのを!
ポチッ!!
……
あれ開けてるのに、プレゼントが
開かない…
ポチッ!!
「なんだよ!!」
ポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチ
「っ!?」
体が動かない…
てか、そもそもなんだこの重い体。
どうやらシドウはゲームから強制ログアウトされたらしい…
シドウにはこのリアルの世界は久しぶりの感覚。
だが、またすぐにログインをし直すことに。
「おかしい…ログイン出来ない。」
リセマラ垢でログインを考えログインをする事に。
いつもならログインをしたら、白室に着き扉を開けばジャッジメントの世界に降り立つのだが…
「なんだここ…」
そこは最強と自称したシドウですら見たことのない黒い部屋。
すると、目の前に何人かの人物が動いた。
「なんだよ…それ…」
シドウは驚きを隠せなかった。
目の前に何人も現れたのは、つい数分前に自分が所得した各ジョブのキャラクターだ。
「これどうなってんだよ。意味分かんねぇよ!!俺のキャラクターがなんで目の前に!?」
「いや、我々はあなたのキャラクターでは無いのですよ。シドウくん」
そう口を開いたのは先頭に立っていた、白騎士のジョブを持つ男である。
シドウは唖然としていた。
「いや、その装備…武器…それはオリジン武器で俺が設定し作った物だ!ましてや、名前も俺がつけた。そんな事が出来るのは上位ランカーしか無理な訳で俺が間違えるわけ無いんだよ!」
「だから?仮に君の作った物だとしても、我々は一つの意思を持つ個になっている。故に君に縛られるのもあまり良しとはしないのだよ」
シドウは頭が混乱していた。
「こいつ何言ってんだ…てか、どうなってるんだよ…」
「シドウくん。君の考えは理解出来ぬが、今思う事は一つだ。」
「な、なんだよ!?」
「君が邪魔であることだ。」
それを聞いたシドウは多分このゲーム始まって以来初めて背を向け走ったろう、それは彼らの強さを一番知っているからだ。それさえ無駄なことも…
「間に合え!!」
シドウが扉に手を伸ばすー
ー閃光ー
大きな光がシドウの方向に向かった。
シドウは目を開き口を開いた。
俺は、なんで…
俺はなんで扉の前に横たわってるんだ…
俺はなんで、足がなくなってるんだ…
「うわぁぁぁあああああああ」
「さすが弓術士。お見事。」
女性プレイヤーの容姿の弓術士の手には最強弓武器、弓華月来を握っていた。そこから放たれた閃光はシドウの足を貫いていた。
「弓華月来…俺の…武器。」
逃げるのを止め地面を濡らし這いつくばりもジョブ兵の前に進む。
「返せよ…俺の武器…俺の防具。」
「返せよ…オレの全てを!!!!!」
シドウが叫ぶがそれは一瞬だった…
「う…」
心臓にヒトツキ
「ここで死ね。最強のプレイヤーいや、今はもう最弱と呼ぶべきか」
白騎士の白剣でシドウは終わりを告げた。
少なからずの文章、違和感もあると思いますが。読んで頂きありがとうございます。経験が浅いものですが、読まれれば誉れと幸いに思います。また、続けるので是非よろしくお願いします。