Crazy☆Rabbits!! from:Another-Storys 〜 とある老人の昔話 ~
ドーモ=ミナサン。
お久しぶりです!黒音くんですよ!
いやぁネタ切れってホント怖いね(((
という話はこっちに置いといて。
今回はルーン様とのコラボ第1弾となります!
主人公と幼馴染を加えた三角関係の終わりを書いてみますた(^q^)
まぁ出来の良い文ではないのは承知の上なのでそれらを気にせずどういう内容なのかということが分かりゃいいやって方以外はブラウザバック推奨です(^q^)
それではどうぞ!
その日、とあるホテルの一室にて1人の青年が絶望していた。
「……そうか、そういうことか…!やっぱりそうだよな…!アッハハハハハハハハハ!!ほら、俺のことなんか気にせずにさっさと続きやれば??夏目綾香さん?何なら外に出ていようか?www」
「えっ……ヒロくん?なんでここに…?」
オレは目の前で行われている行為を目の当たりにして呆然としていたが、すぐ理解した。やはりオレという存在では綾香を幸せには出来ないんだな、と。
そしてその瞬間、オレの中の何かが音を立てて崩れていくのが分かった。
事の始まりは半年前に遡る。
オレこと黒瀬裕兎は、友人である朝比奈龍也と幼馴染みの夏目綾香の3人で良く近場のゲーセンに寄ったりしてつるんでたんだ。
けど最近、綾香の様子がおかしい事に気付いたオレは本人には内緒でちょっと綾香の周りを調べていた。
ちなみになぜ調べられるかというと、親がやっている仕事が探偵で、将来事務所を継ぐことになっていたためオレも探偵として鍛えられていた。また従姉妹の瑠璃が手伝ってくれたこともあり、調べること自体は容易かった。(本人には悪いと思ったが気が気でなかった。
元々オレは、幼馴染みである綾香が好きなのだが告白をできず、またそれをほぼ諦めていた。
自分に自信が持てない奴が女性を守れるわけが無いと思っていて、そんな考えを持つオレが告白するのは無駄だと分かっていた。いわゆるチキンってヤツだ。
だからこそ、せめて綾香が悪いヤツには捕まらず、綾香を大切に思ってくれるようなヤツに出会うまで出来る限りのことをしようと決めた。
だが実際は綾香が好きだという事を諦め切れずにズルズル引きずっていただけだった。
その気持ちも相まって、綾香が現在進行形で何か悪い事に引きずり込まれたりしていないかなどを極力プライバシーに触らない程度の範囲でちょくちょく調べていた。
そして綾香の異変に気付いた日の翌日、オレは綾香と喧嘩をしてしまい、しばらく綾香と距離を置いていた。そしてその数日後の綾香は色気を纏った女性へと変貌していた。そのことがきっかけとなり本腰をいれて絢香の身辺を調べたオレは、元友人の朝比奈龍也と綾香がすこし前から付き合っている事を知った。
実はこの時のオレと朝比奈龍也は友人としての縁を切っていた、その理由は龍也の行動にあった。
龍也が重度の遊び人という事と女たらしだったことが分かり、気付かないうちに何度も彼女を乗り換えている龍也にキレたオレと揉めた事で縁を切った。
そして綾香と龍也が付き合っている事を知ったオレは、綾香が選んだのなら仕方が無いと諦めた。
〜〜
〜
それからしばらく経ち、オレは高校時代に交友のあった後輩うちの1人と待ち合わせをしていた。
別口から請け負っていた野暮用のおかげで遅れてしまい、急いでそこに向かっていた。
だがその途中で、見たことのない綺麗なドレスを着た綾香を見かけた。
この時なんとなく嫌な予感がしたため後輩には遅れる事を伝え、そのあとを追いかた。
そして待ち合せていたであろう龍也と合流し、綾香は一件のホテルに入っていった。
それを見たオレは流石にいてもたっても居られなくなり強行突入した。
その結果見た光景は2人がベッドの上でお楽しみだったという訳だ。
それを見たオレは一瞬思考停止した後、オレの中で何かが音を立てて崩れていくのが分かった。
そして話は冒頭直後へと戻る。
「なんで……?なんでよ!なんでヒロくんがココに居るのよ!!答えてよヒロくん!!」
「え?あはっ♪何だってぇ?よく聞こえないなぁ?(笑)」
「そんな…なんでよりにもよってヒロくんに見つかるのよ……!」
「え?この状況でなにいってんのかなぁ?お嬢ちゃん(笑)」
「ありゃ?黒瀬くん?幼馴染なのに綾香に冷てぇんじゃねぇか?とうとう頭のネジが飛んじまったのかな?」
事の元凶である元友人の龍也にそう言われたが、不思議と怒りは湧いてこなかった。そしてオレは元凶に向かって素敵な笑顔と共に一言。
「うんそうだねぇ?なんかもうどうでもいいやと思ったからなぁ♪あ、そうそうこれ使うか?綾香のために用意して後で楽しく使おうかと思ったんだが、もう必要ないからアンタにやるよ♪」
そう言ってオレは今に泣き崩れ、許しを乞うような目でオレを見ている綾香を尻目に龍也へひとつの瓶を投げ渡した。
「あ?んだよコレ?」
「それはオレが告白した後、正式に付き合うことになった場合を考えて、そういう事を2人で楽しむ時の為にと思って特別に作ってもらった綾香専用の媚薬だぜ♪一滴使っただけであら不思議!貴方の虜になるでしょう!ってな☆」
それを聞いた龍也は若干引いていたがニヤリと笑って綾香を見る。
絢香は信じられないと言ったように、そして驚いたように目を見ひらいてオレのところを見る。
その絶望の現れたるや、同情を通り越して大いに楽しみたくなるような気分になった。
まぁそんな顔してもオレは知らんけどな(笑)
「え…?ヒロくん…私の事...好き、だったの?」
wao!気づいてなかったのかこの子(笑)
結構露骨にアプローチしていたと思うのだがwww
まぁ今はどうでもいいからもう関係ないけどネー☆
そして今更だけど告る前から好きな子専用の媚薬を特注するオレってクッソ気持ち悪ぃなオイ……orz
見事なorzを決めつつ全てを終わらせるためにオレは綾香に言った
「うん、好きだよ?その気持ちは変わらないっぽい?(笑)」
「そ…そうだったの?てっきり私は嫌われてるのかと思ってた…」
「へぇ?んじゃ聞くけどオレがお嬢ちゃんを嫌いになる理由になりうる要素はどこなのかなぁ?そこんトコ教えて欲しいなぁ✩」
「それは…分からない。で、でも……!!」
コンコン、ガチャッ。
絢香が何か言おうとしたその時、ノック音と部屋の扉が開く音がすると一人の人物が部屋に入ってきた。
「…ヒロ、おそい。そっちから呼び出して待たせておいてlimeで現在地教えてくれたと思ったら、ここまで来いとか何考えてるの…?それに、どうやらそこのお二人さんは揃ってお楽しみ中のように見えるんだけど、どういう事なのかしら……?」
突然部屋に入ってきた女の子を見た綾香はそのままフリーズし、龍也は驚いた顔でオレを見ていた。
「ああ、ゴメンな?この2人とは深い訳があったからね。この後何か買って全て話すからそれで許してくれないかな?」
「ん…、それなら待ってる間、寒かったから肉まんと欲しかった洋服が何着かあるからそれ全部買ってくれるなら許す(ー̀ε ー́ 。)」
「分かったよ。待たせてすまなかったな、後の謝罪は期待してくれ」(´-ω-`;)ゞポリポリ
「ん……了解、がっかりさせないで…ね?」
ちなみに後から来てサムズアップしているこの子は古鷹藍、待ち合わせをしていた後輩だ。
オレのことを気に掛けてくれていて今回の調査とかいろいろ手伝ってくれたんだ。
「ヒロ…くん?その子…誰なの?」
「なんだ黒瀬、その子お前の女なのか?」
「うーん…、大体それで合ってる、よ?」
「ちょっと待てぇい!?」
何その大体あってるって発言は!?
オレ達正式に付き合ってないんだけど!?
そしてそんなオレに一つの朗報、綾香さんの目からハイライトが消えかかってとうとう泣いちゃったよwww
やったね黒瀬!作戦完了までもうすぐだよ!←(おいバカやめろ:(;゛゜'ω゜'):by作者
「まぁたまにはいいんじゃない?(コソッ」
「ったく…お前なぁ?まぁいいや。今の発言が結構こたえてるヤツ約1名居るしな☆(コソッ」
ちなみにそのこたえてるヤツというのが誰なのかは言うまでもない。
~~
〜
ネオンが眩しく灯る夜の街、その街を歩くオレと古鷹藍...否、従妹の黒瀬瑠璃は帰路につきながらホテルでの一件を思い返していた。
「...ねぇ裕兄。アレでホントによかったのかなぁ?」
「...ああ、良かったさ。きっとな」
一応区切りはつけたし、あそこまで言われればオレのことも嫌いになるだろう。
だがそれでもいい、すべてはアイツが招いたことだ。
確かにオレの至らない部分もありこんな結果になってしまったのだろう。
しかし、それなら気を引こうとすれば良かったんだ。
それをしなかったのは他でも無いアイツ自身であり、その点に関してだけを言えばオレにはなんの関係もないわけだ。
「でもあんな終わり方ってさ〜ナイと思うんだよねぇ」
「それでもアイツが選んだ道だ、仕方ねぇよ」
そう、これはアイツの選んだ道なのだ。
ならオレは止めたりしない。
それがアイツらの物語だから...な。
「...そうか、なら私にもチャンスはあるよね(ボソッ)」
「ん?なんか言ったか?」
「ううん!なんでもない♪それより肉まんと洋服の件忘れないでよね?」
「げ、ありゃ演技だろ!?」
「ぶぅ、たまにはいいじゃん!」
「分かった分かった!今度の日曜でいいか?」
「うん!忘れないでよね?」
「はいよ。」
こうしてオレの恋は終わった。
〜 黒瀬瑠璃side 〜
...そうか、私にもチャンスはあるんだ。
大好きだよ、裕兄♪
家族としてじゃなくて1人の女として...ね♪♡
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〜
とあるホテルで起こった奇妙な事件(?)が人々の記憶から薄れていく頃。
事件の起こったホテルの従業員だった老人は一人の少女へ昔話を聞かせた。
その話の内容とは1人の少女が突然発狂し精神病院に送られ、1人の青年はその事件+今までやって来た悪事が芋ずる式にバレて警察に捕まったという『お話』だった。
だが、それが事件のことなのか、はたまた男の作り話なのかは男が死んでしまっているため今でも答えはわからない。
この答えが分かるとするならば、唯一神のみが知っている、のであろう……
〜〜〜
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~ ??? 〜
コレはとある世界で起こるはずだった一つの結末。
果たして2人の進む先にこの結末が訪れるのか否か。
それはこの世の誰にも分からない。
曰く、それは神のみぞ知る物語。
さてさて次はどうなることやら……。
〜 Another-Storys The END 〜