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Crazy☆Rabbits!!(クレイジー☆ラビッツ!!) 〜絶望したオレが異世界で勇者を嘲笑うようです〜  作者: 気分屋の黒音くん☆
第1部 第1章 謎の仮面男ジョン=U=スミス
4/9

Episode_03 ヴィルヴィント商会

ドーモ=皆サン 黒音でございます(・д・)/

いやぁ毎度思うがどうしてこうなった\(^o^)/

まぁんなこったァ置いといて←

第3話は前回よりさらに現代の物が出てきてしまっておりますorz

それでも気にしねぇ!という方はゆっくりしていってくださいw

※言い忘れていましたが意見や感想、アドバイスなど募集中です!出来る限りより良い作品を書きたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします!m(*_ _)m


※一部修正&セリフ付け足しました!話は特に変わりませんよ?

※再度修正、上に同じく話のルートはほとんど変わりません

〜 イフリーディア魔王国 海軍工廠 〜



「お、レングラー工廠長。ちょうどアンタに会いにいくところだったんだ。ちょっち聞きたいんだがウチの艦艇が行っているメンテナンスの進み具合はどんな感じだ?」


「これはこれは大佐殿。艦艇メンテナンスですか?そうですね……現在潜水艦「イ-401」が40%でもう1隻の方は95%ってトコですね。401は一昨日メンテナンスを開始したので作戦には参加できませんが代わりにもう片方を明日までに動かせるようにしておきますよ」


工廠長が報告を終える。とりあえず現状で言える事、移動手段が絞られたよこんちくしょう!!

ぐぬぬ…ならばカ号観測機で……いや、ここはアパッチにしとくか。幸いコッチの世界で転生者達が完成させてるようだし後で2隻目の艦艇に積ませとくかね。

そんな事を思いつつ、イフリーディア海軍工廠の最高責任者であるレングラー工廠長に礼を言った。


「おう、突然ですまないなレングラー工廠長、無理せずほどほどに頑張ってくれ」


「任せてください大佐殿、オメェら!作業ガシガシやれよ!これが終わりゃ大佐殿が休暇をくれるそうだ!」


「「よっしゃァ!頑張るぞォ!」」


「全く元気のいいこった、まぁこの位元気がねぇと困るんだがね。そして休暇をしれっと付け足すんじゃねぇよ!!」


とまぁそんな茶番をしつつ工廠を後にした。

どうしてこうなったかと言うと、初めての演習を終えて数日後、アルがオレの所属する部隊専用軍港の建造指示し、急ピッチで建造をしてくれているのだが、急遽建造が決まり着工したので、当然まだ未完成なのだ。

そのおかげで本来なら所属軍港でするハズの運用後の定期艦艇メンテナンスが出来ないため「イー401」のメンテナンスは元々所属していたイフリーディア海軍港の工廠に依頼したのだった。

ちなみにオレの配属先は特殊強襲小艦隊、ブラッド・ラグーン。通称ラグーン艦隊と呼ばれる部隊で、ワザワザ新しく作ったそうな。

まぁだから 従来の艦隊と区別するために新しく追加の軍港が建造されてるわけなのだが。まぁそれはそれとして、実は三日程前に総司令部から打電が来ていた。

内容は本日より1週間後、ルミナレア王国への潜入作戦を発令するという物だった。

実際はこちらとしても「イ-401」での作戦遂行が望ましかったのだが演習後だった為、艦艇の運用後メンテナンスをしなければならなかった。なので今回は仕方なく寄贈されたもう1隻の艦艇で作戦に参加することにしたのだった。

航空母巡洋戦艦「シナノ」、それがその艦の名だ。この艦艇は少々特殊な形状しており、簡単に説明すると巡洋戦艦と正規空母を足して割ったような艦艇だ。外観は、艦首側が戦艦の形で飛行甲板は後部主砲塔と甲板が付いているところを潰し、そこに艦載機を甲板に上げるエレベーターを中心として両舷外側へV字型で向いていた。

こらそこ!妙ちきりんな形してるとか言わない!


「さぁて、艦艇の状態も聞いたことだしアルに詳しい今後の方針でも聞きに行くとするかね。おっと、後でちょっくら買い物にでも行くか……めんどいわァ……。」


そう愚痴をこぼしながらオレは魔王城に向かって歩き始める。

実はこの潜入作戦はオレが配属された部隊だけに出された作戦であり、司令部の打電を見るかぎりオレでなければ出来ない作戦内容となっているのだろう。

やれやれ、面倒な事になりそうだな……



〜 ルミナリア王国 王室 〜


とある勇者達が呼ばれた国の王室、そこでは副官と思われる男性と軍人であろう男性が国王と思われる人物になにやら慌てた様子で何かを報告していた。


「そんなに急いでどうしたのだエルーシャ卿よ、何か問題でも起きたのか?」


「大変です陛下!魔王の元に潜入させている我が国の諜報員からの報告で、敵海軍がラグーン艦隊と呼ばれる新鋭の部隊を設立したとのことです、近々何らかの作戦を決行する模様であり作戦内容は不明のようです」


「分かった、ルミナリア王国海軍に通達、敵海軍がラグーン艦隊と言う新鋭部隊を設立した。この艦隊が我が国を攻めて来るやもしれん。双聖の勇者様と協力し可及的速やかにコレに対応せよ!以上だ。ドーラン、勇者様方をココにお呼びしてくれ」


国王にドーランと呼ばれた人物は無言で頷きどこかへと立ち去った。

それを見て国王はエルーシャ卿と今後の事を話し合いながら勇者達が来るのを待っていた。それから数分後、2人の男女が国王の前に現れた。


「どうしたんだ国王様、急に呼び出したりして」


「あれれ、もしかして何か問題でも起こっちゃいました?」


「うむ、少しまずい事になってしまった。実は先の海戦の後、敵軍に動きが見られてな。魔王国に潜らせている我が国の諜報員からの情報で、なにやら特殊部隊のようなモノが新設されたとの事なのだ。」


これを聞いた勇者2人は少し考えるような素振りを見せたが、すぐにそれをやめ口を開いた。


「国王様、つまり俺達は海軍と協力してその特殊部隊を倒すと?」


「うっわぁ、キツそうねぇ〜……」


「無理を言って済まないと思っている、しかし相手の力が強過ぎて我々ではどうしようも無いのだ……」


国王はそういい勇者に向って頭を下げた。しかし勇者はニタりと笑いこう言った。


「頭を上げてくれ国王様、貴方はこの国の為に死に物狂いで頑張ってんだ。ある程度の荒事は俺達勇者に任せてくれ!さぁ、やるぞ綾香!」


「うん!皆まとめてやっちゃうよぉ!それと龍司くんは無理しちゃダメだよ?」


「ぶっ!わ、分かってるって!絢香も無理すんなよ?黒瀬に会えなくなるぞ?」


「…うん。そうだね……ありがと、龍司くん!」


勇者龍司の言葉に勇者綾香の顔に一瞬影が指すがそれはすぐに消え、一つの決意を胸に王室を去っていった。



〜 イフリーディア魔王国 王都フォルラーニャ 〜


王都フォルラーニャ。

この街は魔王国の王都でありドワーフやダークエルフを始め複数の人種が心優しい魔族の元に集まり国を作り上げた。

それがこのイフリーディア魔王国の成り立ちだった。

今日は年に一度の祭りである建国記念祭があり、街はいつも以上に賑わっていた。

アルに会って作戦内容を確認し終えて暇になったオレは必要な物の買い物に来ていた。


「さて、いくつか必要な物を買いに来たわけなのだが。まずは銃からだな。」


ま、買出しに来た理由は簡単だ。軍から支給された装備がお世辞にもいいとは言えなかったからな。

まずは銃、イフリーディア軍が正式採用している銃はルガーP08というナチス時代のドイツが生み出した傑作銃だ。

元の世界でなら確かに名銃なのだが、こちらの世界の物は粗悪品と言えるほど精度がよく無いのだ。

物によっては相当精度のいい物もあるのだが、オレの場合ハズレを引いてしまったみたいだ。

これはおそらく製造する転生者よるモノだと考えられる為仕方なく新調する事にしたのだ。

え?お金はどうしたのかって?アルから頂いてきました(^q^)←

正確には給料なのだがそれはそれとして、いくつかあるガンショップもとい武器屋を見て回っていたオレはふと一件の古ぼけた店に目が止まった。


「何だこの店、ガンショップ………なのか?…ヴィルヴィント商会「ジャッキー武具屋」、か。ちょくら入ってみるか。」


店に入ったオレの第一印象は普通だった。それもそのはず、店内の風景は現代武器屋のような風景ではなく良くあるファンタジー系RPGとほとんど同じだったからな。


「うーむ、いかにも良くあるファンタジー系RPGにありそうな内装してんなぁ……やっぱ武器もそれなりの強さしかねぇし目当ての銃もマトモなのは置いてねぇみてぇだしなぁ…他の店にでも見に行ってみるか?…ん?まさかとは思うがコレってもしかしなくてもアレじゃね?」


そうして武器を見て回っているうちに一つの武器に目が止まった。

その武器は剣なのだが、この世界では最も珍しい形をしていた。

片刃で細長く反り返った刀身を持ち、使い方によっては薄い鉄すら切ることの出来る剣でありとある国の古来より伝わりし武器。

そこに掛けられている武器は日本刀だった。


「こりゃどう見ても日本刀だよな?ちょっち確認してみるか…すいません〜!誰かいませんか?」


あれ?こんな展開前にもなかったっけか?という多少のデジャヴを感じつつ店員にこの日本刀の事を聞くため呼んでみた。

すると店の奥から背と図体のデカいヒゲオヤジが出てきた。


「ああ?なんだオメェ?ここらじゃ見ねぇナリしてんな坊主……まぁそんなこったァどうでもいい。ここに来たってことは武器が欲しいんだよな?どんな武器が欲しいんだ?」


「ああ、ちょっと聞きたい事があってね。そこに掛けられてる剣、アレの事について教えてくんねぇか?」


壁に掛かっている日本刀を指差して訪ねると、店主の放った言葉にオレは驚いた。


「ん?ああ、ありゃオレが作ったやつだ。魔導可変式機銃刀(まどうかへんしききじゅうとう)「クロフブキ」、それがあの刀の(めい)だ。この辺ではコイツただ1振りだけだぜ」


「へぇ……そうなのか。」


この言葉を聞いた時、オレは確信した。

コイツは間違いなく「あちら側の事を知っている」と。なので単刀直入に聞いてみることにする。


「なぁおっさん、単刀直入に聞くがアンタ転生者だろ?作った武器は本当にこれだけか?」


オレにどストレートな質問をされた店主は、いきなり険しい顔になり理由を聞いてきた。


「……おい坊主、オレが転生者だってどうしてわかった?」


「簡単なことさ、オレはここいらじゃあまり見かけないとある武器を売ってる店がないか見て回っていたんだよ。そしてその刀、どの店にもあの刀と同じ刃物の形状をした武器は置いていなかったぜ?それにアンタ、ご丁寧に刀の銘までゲロってくれたしなぁ?それで気がついたのさ。」


店主は急に立ち上がったかと思ったらいきなり笑い出した。

何なんだコイツは……(;・∀・)


「ガッハッハッハ!参ったぜ坊主!その通りオレは転生者だ。転生前は坊主と同じ日本に住んでいたんだぜ?前の名前は桐谷圭一(きりやけいいち)だ。今の名はゲオルグ、ゲオルグ・ ガルファシオンだ。坊主、オメェの名はなんて言うんだ? 」


うむ、このオッサンもといゲオルグは相当な技術力を持っていそうだ。本名を名乗ってもいいな。


「おっと名乗り遅れてスマン、イフリーディア海軍特殊強襲小艦隊「ブラッド・ラグーン」所属の黒瀬裕兎(くろせゆうと)だ。ここに来た理由はまともな銃が欲しくてね。支給品のルガーP08じゃちょっと不安なんでな」


「黒瀬か、よろしくな。まぁ確かにそいつじゃ心もとないかもなぁ。よかったな?いい物があるぞ、ちょいと待ってな」


そう言うとゲオルグは店の奥に入って行ったかと思ったら木箱を持ってすぐ戻ってきた。

蓋を開けるとそこにはバレルの上半分が露出した黒塗りの銃があった。


「おお!そいつはもしかして「M9A1」ベレッタじゃねぇか!」


「ほう?黒瀬はこの銃分かるのか?そう、ベレッタ社が世に放った大人気名銃の「M9A1」だ。最近の俺が記憶を元に完全に再現した代物だぜ!まぁこれも何かの縁だ、おまけも付けるから持ってけ!」


え、マジで!?やっ〇ね黒瀬!銃が増え〇よ!←おいバカやめろ

という訳でオレは銃を3丁貰うことにした。ちなみにもう1丁と日本刀黒吹雪を普通に買ったのは余談である。


「マジで!?ありがとなゲオルグ!んじゃおまけの件だがGLOCK18cも2丁頼めるか?あとロングマガジンと弾薬はありったけ買うぞ」


「ああ、ココにある。ロングマガジンは4本あるはずなんだが今渡せるのは2本のみで残りはちょいと店ん中を探し回らにゃならん。在庫弾薬は4ケース渡せるが残りの物も一緒にとなるとこっちも店の中の在庫を探してかき集めねぇといけねぇから後日納品になっちまうんだがそれでも大丈夫か?」


なるほどそれなら仕方ないな、とりあえず今はマガジン2本と弾薬4箱程度貰っとこうかね。


「分かった、ならとりあえずロングマガジン2本と弾薬4箱は今受け取っておきたいんだが大丈夫か?」


「ああ、ちょっくら時間掛かるが問題ねぇぞ。金はブツを届けた時にアンタの部隊にでも請求すりゃいいのか?」


「ああそれで頼む、また何か必要な物があったら来るぜ」


「おう、アンタなら大歓迎だ!今後ともウチをご贔屓にな!」


「あいよ、これからもよろしく頼むぜ!じゃな!」


店主のゲオルグにお礼を言った後、貰った物と買った物を受け取りヴィルヴィント商会の運営する店、ジャッキー商店を出たオレは家に帰ってゆっくりしようと帰路に着きしばらく歩いていた。

すると突然どこからか悲鳴が聞こえてきた。


「キャアアアア!!」


「なんだ?路地裏から悲鳴?…行ってみるか!」


悲鳴が聞こえた場所へ向かうとそこではチンピラ達がエルフの少女を無理やり連れ去ろうとしているところだった……



To Be Continued?

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