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Crazy☆Rabbits!!(クレイジー☆ラビッツ!!) 〜絶望したオレが異世界で勇者を嘲笑うようです〜  作者: 気分屋の黒音くん☆
第1部 第1章 謎の仮面男ジョン=U=スミス
2/9

Episode_01 オレ……異世界に来ちゃったっぽい?

ども!恐縮です!黒音くんでございます。

いやぁなんか違う…そう思いながらタラタラタラタラ書いていて気が付くと数ヶ月を過ぎていましたハイ(^ω^;);););)

まぁうp主のCPUではこのぐらい掛けないと書けないという低スペなのでそこは堪忍してつかぁさいm(_ _;)m

さて第1話、異世界突入回でございます!

本作は大概うp主の妄想や駄文から生まれております。ですのでそれが(ヾノ・∀・`)ムリムリという方はブラウザバック推奨です。

それでも(・∀・)イイヨイイヨーという方はゆっくりしていってね!!

「よくぞ来て下さいました救世主殿!お願いします……!どうか私たちの国を救って下さいませんか?」


「え、えっと……」


……さぁて、どうしたものか。

やぁ読者のみんな、何故か物凄く綺麗な美少女に絶賛頭を下げられているオレこと黒瀬裕兎だ。

突然だがオレは何かとてつもなくメンドクサイ事に巻き込まれてしまったかも知れない。というか完っ全に巻き込まれてるよなコレ!?

しかも何か部屋の作りが中世ヨーロッパのどこぞのお城の中の部屋並に古いんですが……?


「えーっと、ちょっとこの状況を整理させてもらっていいか?それと敬語はナシで頼む」


「ええ、構まわないですわ救世主殿。突然呼び出されて我が国を救ってくれと言われても混乱するだけ、ゆっくりするといいわ」


「すまない。助かるぜ…」


なんかあっさり時間をくれたな、まぁそんな事はどうでもいいな。それよりまず今までの出来事を整理しよう。

さっきまでオレは暇だったから一人でカラオケに行ってたんだ。

んで気が済むまで歌った後、帰路についたのだが道を歩いてるといきなり地面が光り現在に至ると。

よく考えてみると、この展開からして1つがっつり思い当たる事があるのだが…まさか?

オレはその手の小説をそれなりに読み漁っていたためとりあえずはこの状況が飲み込めそうだった。

そしてこの摩訶不思議な現象の答えは、異世界転移……これまた面倒な事に巻き込まれたもんだな。まぁぶっちゃけにわかに信じ難いな。

だが実際はこういう展開に憧れていたとはあまり言えたものではなかったが正直嬉しいぜ。

それに魔法陣が現れる前…例のアンティーク店から帰ってきた時に鞄に突っ込んだままにしていた「例の箱」がうっすらと光っていた。

そこから推測すると事を恐らく召喚のトリガーになったのは「異世界門(ゲート)(キー)」が原因か?だとすれば…

オレは鞄から箱を取りだしトランスソードライバーで「異世界門(ゲート)(キー)」を解析した。するとどうだろう?

案の定と言うべきか、「異世界門(ゲート)(キー)」はバッチリ起動していた。

まぁ悩んでてもしょうがないし戻る為のとっかかりはあるからゆっくり考えますかね。

それはそれとして、今現在のオレの現状が判明したかもしれないこの状態で考えを巡らせていると先ほどの美少女が申し訳なさそうに話しかけてきた。


「そろそろいいかしら救世主殿?こちらもあんまり時間が無いのよ……」


「ああすまない、もう大丈夫だ。そんでアンタ達は誰なんだ?そしてここはどこだ?」


「そう言えば自己紹介がまだだったわね。私はイフリーディア魔王国の王女、ルミナ・イフリーディアという者ですわ。」


「オレの名前は黒瀬裕兎。裕兎が名前だ。それでルミナさん、一つ確認したいんだがここはオレからすると別の世界という認識で合ってるのか?」


オレは自分の名前を告げてからまず聞きたい事を聞いてみた。

だが帰ってきた言葉はやはりオレが予測していたものとほぼ同じだった。


「ええ、そうなるわ。そして残念ながら私達が使用したこの召喚の陣はまだ未完成の状態であり、残念だけどユウト殿を元の世界に戻す事は現状では不可能という事になるわ……」


ふむ、やはり今すぐ帰るのは難しそうだな…まぁ仕方ないな。

とりあえず今はこの王女様のお話を聞くとしますかね。

それとそこ!実際はワクワクしてるよね?とか言うんじゃない!本当のことだけどな!!

あ、一応念のため帰れるかどうかの確認を先に聞いてからな?


「そうか、一応聞きたいんだが現状では不可能…という事はまだ帰れる可能性はあるという事なんだよな?」


「そうよ、現在この国が誇る魔導研究所で研究が進んでいるんだけど、古代の遺産であり神々の魔法陣の解析はなにぶん時間が掛かるのよ。だから確証は無いけれど、いずれ必ず帰還の方法も見つかるハズよ」


という事なので話を聞いみる事にするかね。

さっきも言ったと思うが、この分だとしばらくは帰れないだろう。


「分かった。とりあえず貴女達がオレを呼んだ理由を聞かせてもらおうか?」


「そうね。実は……」


事の次第を要訳すると、大体こういうことになるようだ。

オレが呼ばれた魔族の国、イフリーディア魔王国の王女ルミナから聞いた話だとまずここ、アークフィアと呼ばれる世界には4つの大陸がある。

それぞれアリーディク大陸、ガルスフィラ大陸、

グラノーリア大陸、スフィア大陸とあり、スフィア大陸以外の大陸にそれぞれ人間族、亜人族、魔族、飛人族と種族別で住んでるらしい。

この世界には奴隷制度なるものは無く、遥か昔に衰退しているらしいのが、まだ裏では違法な奴隷がチラホラ出回ってるようだ。

そして王女様がオレを呼び出した理由は、魔族とその国をまとめる魔王の父を倒そうと人間側が異世界より2人の勇者を呼び出したらしく、魔王国側も軍の中でも指折りのエリートを選出し結成した暗黒護衛騎士団で対抗したが、壊滅状態まで追い込まれたという。

そこで王国の近くに眠る古代遺跡に残ると言われる英雄召喚の陣の情報を持ち帰り、解析して使えるようになった召喚の陣で勇者に対抗できる者、つまりコチラも同じ異世界から助っ人を呼ぼうという事になった。

そして陣を使い召喚した結果、オレが呼び出されたという事らしい。

ルミナ達魔王国がとった行動は、自分の生まれ住むこの国や国民、そして家族を守るためにとった行動だ。

だから日本人と言う人種であるオレ個人からすると、「大切な何かを守るために、その時考えられる最前の策をとった」だけに過ぎないという事になるわけだ。

人にもよるだろうが、もしオレが今のルミナさんの立場なら同じ事をしていた。

誰だって大切な母国や家族が破滅に向かう姿は見たくないだろうしな……。


「今の私達ではもう打つ手が無いの…!こちらから勝手に呼び出しておいて無茶を押し付けるのは承知の上よ…けどおねがいします!どうか……!どうか私達を救ってください!!」


「うむ……」


そこまで言われてすこし考えてみる。

実際の所、帰還の魔法陣が開発されて使えるまでいつになるか分からない状態だ。

それならオレのやる事はただ一つだ。


「分かった協力するぜ。何も出来ることは無いかもしれんが、やらないよりはマシになるハズだ。それにしばらくはこの世界に足止めなんだ。この国の人間も苦しんでるしな」


「本当!?ありがとう!!でもホントにいいの?死ぬかもしれないのよ?」


「ああいいんだ、どうせ死は避けられない。それにオレからしてみれば魔族と言うだけで殺すのはいささか許せない所があるからな。オレが住んでいた国ではどんな形であろうと人を殺してはダメだったんだ。だから気にすんなよ」


殺人ダメ、絶対。

ぶっちゃけて言うとこういう世界でこの常識が通じないとは思うがどこまで持つのかね?

とそんな事を考えていたオレは協力する事に感謝されながら、この世界の細かい事やこれからの話しながら魔王のところに向かって城内を歩いていった。

ふと思った。

窓から見える城下の様子が酷い。

この戦争のせいで何人も徴兵されたり、補給路を幾分か絶たれたりしたのだろう、食料などの物資流通が滞りかけていた。

そのためなのか城下に広がる街は、まるでスラム街を思わせる様な風景が広がっていた。


「いくら何でもここまでとは……連中もなかなかと言っていい程えげつない事するな……。」


「ユウト殿…しかたないのよ。人口や技術でも私達魔族より、人間の方が上なのだから……着いたわ。ここが私の父である魔王陛下の部屋よ。入るわよお父様」


「うむ、入っていいぞ。」


そうこうしているといつの間にか魔王の部屋に着いていた。

魔王の部屋のドアが開くとその先は、魔王が住んでいるとは思えない近代的な部屋だった。

ドアはそれとなく装飾が入っているものの、部屋の中は隣接している部屋と全く同じと言っても過言ではないほど質素だった。

これはちょいとばかし驚いたぜ。

てっきりもっと豪勢で中世ヨーロッパ風な部屋にでも住んでいるのかと思ってたしな。


「おお!どうやら成功したようだなルミナ!その者が我らの救世主殿かな?」


「そうよ、お父様。こちらはユウト・クロセ殿よ。」


部屋の奥に位置する部屋に合わない玉座に座っていたのは、銀髪で額に生えた紅く立派な角が何とも特徴的な一人の青年だった。


「ご紹介に預かりました、ユウト・クロセと申します。以後よろしくおねがいします」


「うむ、クロセ殿よくぞ来てくれた。オレはこの国の王、 アルヴェルト・イフリーディアだ。気軽にアルとでも呼んでくれ。それと敬語もいらんぞ? 」


そう言うと玉座に座った魔王、 アルヴェルト・イフリーディアが握手を求めて来たので握手すると、オレは今浮かんだ一つの疑問を魔王に問いかけた。


「失礼アルヴェルト陛下…いやアル、オレもユウトでいいぜ。ひとつ聞きたいんだが何故、この世界に握手があるんだ?もしかして誰かが勝手に広めたのか?」


「分かった、ユウト。 そして質問の答えだが、それはイエスだ。元々魔族には無い文化だったのだがユウトと同じ世界から転生し、さらに前世の記憶を保ったまま魔族として生まれてきた者。転生者と呼ばれる者が数名現れ始めてな、その者達が広めていった文化だ。」


なるほど、異世界転生者か。

そのうち何人かと会って話をしてみたいな。てかある意味でその転生者の勇気に敬意を評したいね…。

この場合テンプレパターンだと原則として今生を尊重する為正体を明かさないのが当たり前だからな。


「そうなのか、そのうちソイツ等に会ってみたいな。」


「なぁに、近いうち会えるさ。それよりユウト、本当によいのか?呼び出しておいてこういうのも変かもしれんが無理してまで勇者と戦わなくてもいいんだぞ?」


アルがそう聞いてくる。確かに今ならまだ戦わずに済む。

元々は異世界人のオレに関係の無い事、けどオレは……。


「アル、オレはやるよ。いくら人じゃなかろうと国を滅ぼすなんて言うのは一方的な虐殺と変わらないんだぜ?まぁ知性を持つものは人類とオレは認識するがヒト種は異なる容姿を持つ者を排除したがるからな。それにオレは何と言われようが目の前に困ってる奴がいたら助けてやる、それがオレにとって信条みたいなモンなんでね…受けることにするよ。」


「ユウト……本当にいいのよね?」


今まで空気と化していたルミナが、オレの覚悟を確認すべく聞いてくる。だがオレの意思は変わらない、帰れなくなるのも嫌だしな。


「ああ、やってやるよ。この国の平和とオレが元の世界に帰れるようになる為にもな!」


「そうか、そこまで言うなら改めて歓迎しようユウト。早速で悪いが、ココに数日前に撃沈された我がイフリーディア魔王国海軍の艦艇に搭載されていた最新式の撮影機の映像がある。運がいい事に勇者の姿をとらえている。ユウトにはそれを見て勇者の姿を目に焼き付けて欲しい」


そう言ったアルが一つの映像を見せてくれた。

だが映像に映る勇者を見たオレは目を疑った。


「これがその勇者だ。潜らせている女の方がアヤカ・ナツメ、男の方がリュウジ・サカモトと言うらしい…恐らくはユウト、君の世界の住人だと思うのだがどうだろうか?」


「なるほどわかった。どれどれ…!?おいおいコレマジかよ…!冗談キツイぜ……」


そこに映る2人はオレがここに来る前に行方不明になった幼馴染みと親友の姿だった……


To Be Continued?


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