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Crazy☆Rabbits!!(クレイジー☆ラビッツ!!) 〜絶望したオレが異世界で勇者を嘲笑うようです〜  作者: 気分屋の黒音くん☆
第零章 絶望(オワリ)のプロローグ
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Episode_00 始まりの邂逅

どうも皆さんおはこんばんちは!太鼓さん改め黒音です!

とある同人CGや小説を見て書きたくなり勢いで書いた物です(笑)

文章力及びその他多数の違和感があるかもしれませんが暖かい目で見ていただけると幸いです。


晴れ渡った青い空の元。オレ、黒瀬裕兎は寝坊してしまったため通学路を必死こいて走っています。


「うっわッ!やべぇ遅刻しちまう!!」


いつもなら目覚ましをかけるが、運悪くその日の前日に目覚まし時計が壊れていたのを忘れていた。

全く、ツイてないなぁ。


「はぁ…はぁ…!危なかった!ギリギリセーフだな!!」


校門をスライディングで滑り込んでなんとか遅刻は避けられた。

急いで教室に向かう。まだホームルームは始まってはいなかったからほっとしたよ。

そうしてオレが席について準備をしていると、後ろから聞き慣れた声がかかってきた。


「よー黒瀬!オマエ珍しく遅刻ギリギリだったな?なんかあったのか?」


「ん?ああ龍司か、いやー実は昨日使ってた目覚ましが壊れちまってな。全く最悪だ……」


コイツの名前は坂本龍司、去年転入してきたオレの親友だ。


「そうか、まぁ放課後にでも新しいの買いに行けばいいじゃね?」


「ああ、また貴重な金が消えるんですね分かります……」


「おぉ?なになに?ユウくんまたなにか壊したの~??」


「うわ!びっくりした!!おどかすなよ綾香!」


この後ろから脅かしてきた女子はオレの隣の席で名前は夏目綾香、一応オレの幼馴染みだ。


「ごめんごめん!で、今度は何壊したの??」


「いや何で破壊前提なのかな!?バッチリ壊れたけどさ……」


「だってそうじゃない?いっつも何か壊してるよねぇ?」


「うぐっ……」


ぐぬぬ、否定出来ない……。確かにオレは何かと自分の物を壊すが、別にわざと壊してるワケじゃない。


「図星だな。あ~、そういや駅前に新しく出来た店知ってっか?いろんなもん置いてるって話だぜ?行ってみてぇよな!」


「ん?ああ最近出来た駅前の店か。なんか見かけによらず普通のなんでも屋と比べて結構品揃えのいいなんでも屋だったか?」


そういやここ数ヶ月前にオレ達が良く行く駅前に結構良さげなアンティーク調のお店出来ていた。

今朝の事もあり新しい時計が欲しいし他にも何か面白そうな物が置いてるかも知れないから帰りに寄ってみるのも良いかもしれないな。


「へぇそうなんだ~!どんなものがおいてるのかな?暇ができたら行ってみようかな?」


「オレも暇ができたら行ってみようかな〜」


とまぁ話していると、HRの開始を知らせるチャイムが鳴り担任が来たのでクラスの違う二人とは別れるとオレは自分の席に戻った。

こうして今日という平凡な一日が始まった。

・・・

・・


放課後。

学校が終わり、オレは新しい時計を買うために1人で新しく出来たという店に来ていた。

綾香と龍司の2人は、用事があるという事で先に帰っていっていた。

あー、二人共この店行きたがってたのに残念だな。

そんな事を考えつつ目的地であるアンティーク店の中に入る。


「へぇ、外観もそうだが最近出来たって割には結構レトロな雰囲気だな…」


店内は人気がなくどこかで見たことあるようなありふれた内装だった。

時代を感じる大きな振り古時計やこれまた年代物のツボなどがある辺り品揃えの方は悪くなく心地いいとすら感じるほど至って普通なのである。

謎の懐かしさを感じつつオレは店内を見て回りながら目的の時計を探していると、とある棚の隅に置かれた木箱の前で足を止めた。


「ん…?なんだこりゃ、新しいペンか?」


オレは見つけた木箱(蓋は簡単に開く)中に入っている鍵とペンのような物を見て不思議な感覚を覚えた。


(なんだ?この訳分からん名状しがたきペンのようなものと鍵……なんかどっかで見たような感じだな?まぁ心当たりはないがなんか引っかかるな…?)

その木箱の中身に少し興味がわいたオレは色々と考えてみるがさっぱり分からない。

しばらく考えてみてもやっぱり分からない。

(うむやっぱ分らん、一応どんな物か店主に聞いてみっか。)

そう思いオレはカウンターにある呼び鈴を鳴らして店主が来るのを待った。

が、誰も来る気配は無い。

もう一度呼び鈴を押してみるがやっぱり誰も出てこなかった。


「……あれ?居ないのか?すいませーん!誰か居ませんかー?」


オレがカウンターの奥に向かって叫んだ後、少し遅れて奥から1人の老人が現れた。


「はいはい、いやぁお待たせして申し訳ない。お会計ですかな?」

黒瀬「あ、そうなんですけどそれとは別にちょっとこの商品が何なのかなぁって思いまして。」


オレが木箱を指差しながら尋ねると店主は、話が長引くかも知れないから先に会計から終わらせましょうといったので、オレはとりあえず会計を済ませると再度木箱について聞いてみた。


「それでその箱って何なんですか?」


「うーん実は私もこの箱については詳しく分からないんだよ。数十年前に別の場所で何でも屋をやっている時にとある女性が売り払いたいといって持ち込んで来たものだったからね。ただペンの方はなにかの機械みたいなんだがねぇ……」


「そうなんですか……」


おいそれでいいのか店主さん?と思ってしまったオレだが一つ分かった事がある。

この木箱は販売してる本人の店主さんでも詳しい事は分からないっぽいと言うことだ。

まぁ買うもの買ったしちょっと木箱の事が気になるが帰ろうかね。

コレはアレだ、気にしては負けという奴かもしれんかもな。


「ではこれで。色々ありがとうございました。」


オレは店主にお礼を言い、店を出ようとしが何故か店主に呼び止められてしまった。


「お兄さん、ちょっと待ってくれないかな?」


「え?何でしょうか?」


オレを呼び止めた店主はさっきオレが詳細を聞いた謎のペンと鍵の入った木箱をオレに渡した。


「え?あの、オレはコレ買ってませんよ?」


「いいんだ、コレは君にあげるよ。買い手がつかないからそろそろ処分しようと思っていたんだ。それにこの木箱に興味を持ったのは今までで君だけだったからね。」


「は、はぁ。そういう事なら頂いていきます。」


おおう、なんか貰っちゃったんだけど……まぁいいか!もらえるなら貰っとくか!木箱に関しては色々と怪しいけどな!


こうしてオレは自分で買った時計とアンティーク店の店主がくれた木箱を携えて我が家へ帰宅した。

そして開口一番言い放った言葉がコレである。


「 我が家よ!オレは帰ってきたぞー!!!! 」


うむ、やはりこのセリフに限るな!(^q^)

とそんなどうでもいい事はこっちに置いといて部屋に戻ってから、改めてあの店主から貰った箱をじっくり見てみると意外なことが分かった。

中には店主の説明にもあったペンのような機械的な物体が一つと何かの鍵、それと説明書が入っておりどこか違和感を覚えた。

説明書によるとペンのような機械物体はトランス・ソードライバーというものでスキャンによる解析機能と何故か2つまで武器を登録出来るらしい。

登録してどうするのかって?

実はこのドライバー、変形するのである。

試しに説明書通りに弄ってみたらあら不思議!機械的な刀に大変身していた。


「いやどうなってんのコレ!?絶対にオーバーテクノロジーだよね!?てか待機形態どこぞの万能機械錠開けペンのオマージュかよ!?」


そうしてひと通り突っ込みを入れた後とりあえず落ち着くことにした。

次に箱の底の方に残っている鍵の方を取り出して見ると、それはクリスタルのような見た目と手触りをしていた。

鍵が入っていたところの下の方に貼り付けてあったプレートを見てみるとそこには《異世界門(ゲート)(キー)》と書かれていた。

え?異世界門(ゲート)(キー)ってなんぞや?と頭にハテナを抱えたまま説明書を使い詳細を探した。

結局、《異世界門(ゲート)(キー)》なる物の詳細は説明書にも書かれてなかったが、それは別に説明書があるという事なのだろうか。


「うへぇ……貰いモンだから文句は言えないけどやっぱ胡散くせぇなオイ…」


とそんな感じて箱の中身をあらかた見た後、木箱の中身を全部戻して鞄に仕舞い、やることも無くなったのて飯食ったり風呂に入ったりしたあと明日に備えて床に就いた。


そしてオレはこの出来事の翌日に龍司と綾香の2人が行方不明となり、さらにその後この《異世界門(ゲート)(キー)》が原因で異世界転移と言う名の面倒に巻き込まれるとは思いもしなかった。


To Be Continued?

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