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夏生詩集2

冷たい空気

作者: 夏生

冷えきった空気は

あたためてくれ、と

私の中に入ってくる


空気吸わねば生きて

いけないから

仕方なく吸い込む


ああ、寒い寒い

ああ、あったかい

あったかい


私を冷やした空気は

私の温度でとけていく


酷いじゃないか


毛布をかぶって丸まった

くしゃみ一つ二つ

あいつのせいだと

暗闇をにらんだ


あんたの手、冷たいわね

子どものころ、母は

私の手に触れると

いつも言っていた


あたたかい母の手

家族のために動いた手は

あたたかくて心強かった


冷たい空気よ

いいさ、おいで

怠け者の私でも

役に立てるなら


缶コーヒー程度の

ぬくもりでいいなら






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