2 天と地の狭間
今までいくつの世界を旅してきたんだろう。
転生先によって世界のことわりや身分、職業が違ったから飽きたことはない。ただ急に他の世界に送るのはやめてほしい。次はどんな世界に行くのかな?
―世界を旅する少女の物語―
「ん~!終わったー。今回は大型ダンジョンだっただけあってボスも強かったな〜。あっ、いっけない速く境界行かないと!転生者待たせてたんだった。この世界とももうお別れか......」
境界にて
「来たか。今回、御主がサポートする『イリス』だ。仲良くやれ。……いいな、ルナ。」
天界と地界の狭間にある境界。神様に唯一会える場所。白い霧が漂う境界の間で、神様が告げる。
「イリスです。よろしくお願いします。」
「よろしくね。そう言えば、今回はどこの世界に行くの?」
「イリスの転生先はファキリス。御主も行ったことがあるだろう。」
「あ~。ファキリスか。安全な世界だし私必要だった?まっ、久しぶりにいきたかったしいいよ。」
ファキリス。剣と魔法が存在するが、魔物も犯罪も少ない。気候も穏やかで、平和な世界の代表格だ。
「そう言えば時間軸は?」
「御主がいた時間軸だ。その方が御主もやりやすいだろう。」
「やったてことはまたライラをやれるんだ。」
また大切な場所へと行けることを知ってルナは嬉しさに包まれた。
「ああ。だが、御主にとっては久方ぶりの再会でも、向こうの時は止まったままだ。再会した途端に妙な言動をして、怪しまれぬよう気をつけるのだぞ?」
「は~い。」
「あの……『ライラ』って何ですか?」
控えめに、けれど好奇心の混じった声でイリスが尋ねる。
「ライラはね私がファキリスでやってる魔道具のお店なんだ。」
自分の店のことを聞かれ、ルナの口角が自然と上がった。彼女にとってとても愛着のある場所なのだ。
「えっ、魔道具屋さん!?すごいですね.....!」
イリスの瞳が、ぱあっと輝いた。知らない世界への転生。先ほどまでその細い肩を震わせていた不安が、ルナの言葉一つで「期待」へと塗り替えられていくのがわかる。
「でしょ? 結構繁盛してるんだから。あっちに着いたら案内してあげるね」
ルナは得意げに胸を張ると、イリスの緊張をほぐすように笑いかけた。
「あ、あと向こうでは『ノエル』って呼んで。私のファキリスでの名前だから」
「わかりました。ノエルさん。」
イリスは疑問を抱きながら答えた。(何で名前が変わるんだろう...)
「みんな呼び捨てだし、さん付けだと違和感しかないからノエルでいいよ。」
イリスは少し戸惑った反応をした。
「積もる話もあるだろうが、そろそろ時間だ。転生させるぞ。」
まばゆい光に包まれて、ルナとイリスはファキリスへと転送された。
「職業は転生です!」2話を最後まで読んでいただきありがとうございました。初めて書いた小説のシリーズだったのですがどうでしたか?気に入ってくれたら嬉しいです。異世界転生系は多いですが転生を職業にしているものはなかったと思います。連載を始めたばっかりなので3月中は3日に1回は更新する予定です。Xにて作品の告知などをしているのでもしよかったらフォローお願いします。
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