1 転生職
今までいくつの世界を旅してきたんだろう。
転生先によって世界のことわりや身分、職業が違ったから飽きたことはない。ただ急に他の世界に送るのはやめてほしい。次はどんな世界に行くのかな?
―世界を旅する少女の物語―
「ルナよ、もうそろそろ転生させていか?」
「えっ、ちょっと待ってよ急に言われても困るんですけど!今せっかくいいところなのに。」
私の最初の名前はルナ。転生先によっては名前が変わる事があるから私にはたくさんの名前がある。今もこうして神様に新しい世界にとばされようとしている。
「新しく転生させる子が1人で転生してやっていけるか不安だと言うのだ。迷える転生者を導くことは、転生職たる御主の役目であろう。違うか?」
「えー。まあ、そうだけど今じゃなくてよくない?あとで私をその世界にとばせばいいじゃん。てか、まだ私以外にこの職業の子いないの?」
「やれやれ。そもそも転生に際し、この『職業:転生』などという酔狂な道を選ぶ者など、御主以外におらぬわ。皆、強大な力か、さもなくば安寧なる日々を願うもの。このような職があることさえ、知る者は稀なのだ。」
「せめてあと2日待ってよ。もうすぐダンジョンの攻略終わりそうだから。」
「致し方ない。地界と違い、天界の時は緩やかに流れるゆえ、二日程度ならば待ってやろう。……だが、境界に長く留まるのは魂の摩耗を招く。ほどほどにするのだぞ。」
「わかってるって。なるべく早く終わらせるから!」
……正直、今ではこの職業を選んだことを少し憂いている。最初は色々な世界を旅したくて神様にお願いしたけれど、蓋を開けてみれば神様にいいように使われる「地界の雑用係」だ。世界の歪みを直し、不慣れな転生者のサポートをする。神様が直接手を出せない地界、私は今日もこき使われている。
「職業は転生です!」を最後まで読んでいただきありがとうございました。初めて書いた小説だったのですがどうでしたか?気に入ってくれたら嬉しいです。異世界転生系は多いですが転生を職業にしているものはなかったと思います。実はこのサイトをまだ使いこなせてなくて、保存し忘れて何回も書きなしなした。1話ずつ書いていくので中途半端なところで終わってしまったのですが、毎週日曜日20時頃更新するのでまた読んでいただけると嬉しいです。Xにて作品の告知などをしているのでもしよかったらフォローお願いします。https://x.com/yoizuki_nvl




