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みのらない

作者: 汐黎


黒くて長いロングヘアーが好き。可愛いよりも綺麗な子が好き。運動しないような肌の白い子が好き。指が綺麗な子が好き。大人しい子が好き。守ってあげたくなるような子が好き。化粧は薄い子が好き。話が合う子が好き。いつも笑っていてくれるような子が好き。料理が上手な子が好き。まっすぐな子が好き。音楽が好きな子とは気があう。ゴツゴツしたアクセサリーとかピアス開けてる子は苦手。よく他人に目を配っていてくれるような子が好き。つっぱっている子は可愛くない。声が高い子が好き。映画好きな子は好き。面倒見いい子が好き。いつも傍にいてくれる子は、本当に好き。







(目の前が真っ暗になるって、こういうことだったんだ)










2人が私に気づいていないことが、唯一の幸いだったんだと思う。


音を立てずに教室前の廊下から立ち去る。



(わたしのこと、好きって言ってくれてたのになあ)



茶髪に染めていた髪も戻して、つけまつげを卒業。入りたかった軽音部も諦めて、週1の調理部に入部。友達に呆れられても日焼け止めは欠かせなかった。いつ遊びに誘われてもいいようにバイトしてお金貯めて。あいつに料理上手いねって言われてから、毎日お弁当作った。友達にラブラブだねって羨ましがられて、あいつの友達には良い女って褒められた。


あいつだって、わたしのこと自慢できる彼女だって、いつ嫁にいってもいいねって。




(あんたがわたしをもらってくれるんじゃなかったんだ)














でもごめん


本当は全部知ってた


あんたの目線はいつもあのこだってこと



知ってた


あのこはあんたのこと、好きだってこと

あんたは優しすぎたこと

あのこは性格いいってこと

あんたはわたしを振れなかったこと

あのこは、わたしとは正反対だってこと

あんたは悩んでたこと







初恋は、みのらないってこと。

悲恋書きたくなったら、こんなん出来上がりました。


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