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蒼穹のメタモルフォーゼ  作者: atori
平和の王国編
1/4

曇天

はじめまして、atoriと申します。

少し前から構想していた物語を投稿していきます。

初めての執筆で不慣れなことも多いですが、頑張って完結までは持っていきたいと思います。

応援よろしくお願いします!

龍神歴450年頃の夏は例年を上回る暑さと、それを帯びた風雨によって各地の農産物は枯れ、酷い飢饉に陥っていた。


年々熾烈を極める王国と帝国の戦いの最中に起こった飢饉は人々を疲弊させ、両者共に決着を焦った結果、勝利も敗北も無くただ人が死んでいく、そんな悲惨な戦いが増えていった。


王国に住む青年ウェインは、こんな王国のやり方に疑問を抱くようになり、同じく疑問を持っていた学友オレオンと共に独学で王国政治の歴史に関する様々な過去文献を元に調査を行っていた。



「なあ、オレオン。この文献を見てくれ。」


「ん? なんか面白い文章でもあったか?」


俺はロウソクの光で明るく照らされたオリオンの机にその羊皮紙を置いた。


「なんだこれ、めちゃくちゃ古い紙じゃないか!この肌触り、もしかしてまだパピルスが来る前に使われてた羊皮紙じゃないか? こんなの滅多にないぞ!」


「違う、そこじゃなくて、ここに書いてある事だよ。」


オレオンは紛う事なき歴史オタクだ。その趣味の範囲は紙だけに留まらず王国史や魔法史、さらには帝国史にまで及ぶ。


4年前まで共に通っていた魔法士官学校では首席にまで上り詰めたほど優秀な男だが、こういう的外れな事を言う癖はこいつの唯一の欠点だと言える。


「あぁ、すまんすまん。 とんでもないお宝を前に平静を保つのは難しいな。どれどれ、。」


オレオンは打って変わって真剣な表情でその羊皮紙を読み進めていく。読み進める内、真剣だったオレオンの表情は驚きに満ちた表情へと変わっていった。


「凄い、これ凄いよ!世紀の大発見だ!」


オレオンはその瞳に喜びや希望といった感情を宿していた。しかしウェインは、その奥にもっと複雑な感情が入り混じっている様な気がした。
















最後まで読んで頂きありがとうございます!

「蒼穹のメタモルフォーゼ」第一話、「曇天」は如何でしたでしょうか!? 楽しんで頂けましたか?

また第二話を投稿しますので是非フォロー、ブックマーク登録よろしくお願いします!




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