年末年始は稼ぎ時
この時代の子供たちにとって、親族の多いお正月は書き入れ時でした。
子供にとって、年末年始は稼ぎ時だ。
今年はクリスマスプレゼントも図書券をお願いした。
お年玉もあるので、今回も3000円と言われたが、3000円って、普段の小遣いの6か月分だからね。
これが現金だともっと下がるんだろうけど、本が買いたいので図書券って言ったのが良かったんだろう。
あるいは、クリスマス会に展示したゲームを作った件が効いてるのかもしれない。
そういえば、確かに最近は漫画を買ってないなあ。
床屋に行ったときに読んでる漫画本くらいだ。
俺が行ってる床屋はうちから自転車で数分行って、3号線の上を陸橋で渡った向こう側にある。
床屋の親父さんが好きなのか、子供さん(もう25くらいのいい青年である)が好きなのかはよく知らないが怪しい本のコレクションで有名である。
とりあえず、2か月分位づつジャンプ・マガジンが置いてある。
(なぜかサンデーは置いてない)
俺が読むのはだいたいジャンプなんだが、予想外に劇画の類がだいぶ充実している。
カムイ伝やゴルゴ13、雲盗り暫平の定番に混じってうろつき童子とか、怪しい本まで置かれているのだ。
前の人生でも同じだったが、小学生が来る床屋で女性が強姦されるような漫画や銃と火薬の作り方が載ってる漫画が置いてあるのは不思議な気分になる。
これぞ昭和のカオスというか、なんというかだ。
明けて新年は3日に親族へとご挨拶周り。
元日は親父が面倒くさがって初詣に行かないので、この時ついでに初詣へも行く。
元日は混み込みの川尻神宮も3日となると空いたもんで、短時間でお参りを済ますことができる。
来年は中学生になるという事で親族からも色々と頑張るように言われるだろう。
ちょっと面倒くさいが、大事なことだ。
頑張ること自体は望むところというか、頑張らないとまた就職氷河期と思うと手も抜けないし。
代わりと言えばなんだが、うちは親族が多いので、お年玉がたくさんもらえる。
うちだけで父、母、祖母で3000円
父方の祖父祖母に父の兄弟が長兄夫婦、姉夫婦で3000円
母方は母がひとりっ子だったので兄弟はいないが、祖母の兄弟が3人に、死んだ祖父の妹が1人で〆て4000円。
去年と同額だとみてお年玉だけで合計1万円コースだ。
開けてみないと解らないが、4月からは中学生ってことだし、親族によっては2000円を狙えるかもしれない。
正直ウハウハだが、だからって余計なことに使うわけにもいかない。
これはPC-9801調達後に不足分の機材やOS、アップグレード用ボードを購入するための大切な資金なのだ。
もしも親父がMS-DOSを調達してこなかったら、貯めておかないとMASMが手に入らない。
MS-DOSを調達できていても、今度はメモリの増設や16色ボードなどの調達にも廻せる資金だ。
無駄遣いだけは出来ないね。
家に帰ってポチ袋を開いてみる。
すると、父方の爺ちゃんばあちゃんと祖母の兄弟がみんな2000円出してくれていた。
〆て4000円プラス。
合計14000円だ。
こんだけあれば、お盆まで待てば16色ボードに手が届きそう。
ほくほく顔で財布を見る俺。
親からは郵便局に貯金するよう言われるが、貯金箱に入れてごまかした。
確かに、この時期の定期預金は利率がいいから捨てがたい。
でも、預けるのが1万円じゃ利子がついても知れたもんでしかないんだけど。
正月が過ぎ、学校が始まると一気に普段の雰囲気が戻ってくる。
年末にX1向けのゲームが完成したので、年明けからはMSX向けのマシン語に手を出している。
と言っても特別なことをしているわけではなく、木村君に約束していた"渡れ!国道三号線"のMSXへの移植が目的である。
MSXはX1に比べると比較的ゲーム向けの機体である。
X1同様にテキスト画面のフォントがソフトウェア的に別の画像に書き換え可能なPCGになっているほか、16x16のスプライトが最大32枚まで使える。
(ただし、スプライトは横方向には同時に4枚が上限で、5枚目を置くと順番の一番大きいスプライトが表示されなくなりちらつき始める)
おかげで、キャラを動かすだけであればかなり簡単に実装することができる。
それをマシン語化すればいいので、メモリの使用量は思ったより厳しくなかった。
ただ、X1と違うのは、フォントの書き換えで作れるPCGのキャラも、スプライトについても複数色が使え無いことだ。
PCGもスプライトもどちらも1枚に月1色しか使えない。
幸いにしてMSXは8色から選ぶのではなく、16色から選ぶことができるので配色の点では大分まし。
しかし、どう頑張ってもメインの女の子を描くのに5色(PCGの上にスプライト4枚を重ねることで理論上5色が使える)が限界。
実際には縦横32ドットのキャラなので、スプライトは2枚しか重ねることができず、16x16の範囲辺り3色しか使えない計算だ。
またも色数問題が俺の前に降りかかる。
とはいえ、細かい部分では3色じゃ足りないので、後ろ頭の髪の毛の側はスプライトを使わず、顔の側にスプライトを集中させて色を5色使ったりと色数を調整してクリアした。
実際には画像を描画するためのスクリーンがもう1枚あるので、横8ドットあたり前景色・背景色として2色が使える。
つまり速度さえ考えなければ7色までまでなんとかなるのだが。
そうなると背景を単色で描かざるを得なくなる。
MSXのシューティングゲームの背景が宇宙な理由がよくわかるというものである。
1色で済む自然な背景って、夜空くらいしか思いつかないもんなあ。
まあ、画面のほとんどは道路だから濃い灰色と白だけで描けるので色数はセーブできるほうだと思うけど。
とはいえ、色数が足りないのはどうにもならない。
PCGとスプライトを主人公のみに集中使用することで色数を抑え、何とかX1に近い女の子を再現したものの、代わりにお邪魔ものの車についてはPCGを使っても、単色にしかならず、敵キャラがひどく地味になっていた。
いや、女の子についても8色表現から1~2色減るって、かなり表現としては厳しいんだよ。
髪の毛の天使の輪やスカートのひだとかを省略してなんとか収めたのだが・・・。
さすがに車までは面倒見れない・・・。
まあ、このゲーム、ヒロインの髪型さえ何とかなれば2人には文句言われないだろうということは解っているので、どっちかというとプログラムよりはキャラのドット絵に力を入れて何とか逃げた感じだ。
実際、MSX版については速度面の問題もあり、BASIC側はマシン語を読み出すためだけにしか使っていない。
今回はキー操作や音声再生なども含めてほぼ全面マシン語実装である。
いやだって、プログラムこそ楽だけど、遅いんだもの・・・。
まあ、プログラム的にはX1版から流用可能な部分もあったので、思ったほど時間はかからなかった。
1月末には大体の部分を完成させ、2月第1週には木村君へ引き渡すことができた。
X1とは別の意味で苦労したプログラムだったと思う。
うん。
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