表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/42

クリスマス会の思い出2

子供会のクリスマス会も終了に近づきます・・・。

俺たちが展示物の前でいろいろやっている間にも時間は過ぎて昼下がり。

一時はクラスの連中まで見物にやってきて大変なありさまだったゲームコーナーもだいぶ引け、あとはゲームに飢えた何人かの子供たちが何度もプレイしてるだけになっている。


配られた日程表を見ると、もうすぐ最後のダンスとプレゼント交換会の時間だ。

イベントも最後になるので、そろそろ理科室を閉めることになる。

大人たちが片づけを始める時間だ。


書道や絵画は学校に残して3月まで展示されるやつだから、外して箱に入れるだけ。

お花は水を使うので、片づけて小分けにする。


この後、体育館前で、欲しい方はお持ちくださいって配られるんだよね。

こういうののお片付けはだいたい年配の方のお仕事。

体育館で子供の相手するのが若手の仕事だったりする。


俺たちは俺たちで、今回展示したパソコンを片づけなきゃいけない。

ゲームしたがる子供たちを追っ払い、説明用に操作方法とか開発経緯とかが書かれた模造紙をはがし、X1を箱詰めして車へ移動。

にぎやかし程度に俺たちも手伝うが、だいたいは親たちの仕事である。

それも、主にやるのは高木君のお父さん。


メインの荷物が高木君のX1だからだ。

パソコンは高価な機械だ。

変な扱い方して問題が起こるといけないし、これだけは俺たちが手を出すわけにもいかない。

落として傷でもつけたら面倒なことになってしまう。

俺たちにできるのなんて、運んでる最中に子供たちが走ってこないか見守るくらいだ。


特に問題もなく、無事車に積みこまれたX1を見て安心する。

片付けの済んだ親たちは荷物を持って先に帰るという。

いつの間にか仲良くなったらしいので、父親たち(高木君と木村君とうちの親父だ)で一杯やりにでも行くのかもしれない。


理科室に戻ると先生がカギを閉めようとしていた。

どうやら部屋の中の片づけは完了したようだ。

大人たちはもう先に体育館に花を持って行ったそうだ。

お前たちも早めに体育館に移動しろとの話で、先生と移動する。


体育館につくと、クラスの連中がうちの待機場所で待っていた。

男子は6割くらい、女子は4割くらいに見える。

だいたい、授業の時の半分くらいか。


子供会は生徒全員が参加している団体ではない。

各地域で参加を希望した子供のみが加盟する団体で、指導者も地域のボランティアがやっていることが多い。


だから、うちのクラスでも来ていないメンバーはまあまあいる。

ただ、地元出身の子は割と参加するのが普通で、高木君、木村君は共に実家が農家(兼業農家)或いは地場産業(農協勤務)なため逃れることが出来ず、俺もまた、親父が一昨年までこの小学校の教師だったことから付き合いで参加させられていた。


来るなり、ゲームの評判を聞かされる。

ポニテの子でのプレイは難易度が高すぎるなんて純粋な感想はごくまれだ。

車好き勢から車のデザインが甘いとか、3号線は片側1車線じゃねえか、とかのお叱りの声。

低学年がまとわりついてて遊べなかったという声。

今後またプレイすることは出来るのか、なんてのもあった。

女子からはなぜ主人公が男子じゃないのか、とか、何故うちの小学校の制服なのかとかの鋭いツッコミ。

意外と、女子からも質問が飛んでくるのが面白かった。


制服はパソコンの出せる色数の問題なのだが、男子を入れなかったのに深い理由はない。

しいて言うなら、最初に作ったとき女の子で作って、その後、入れるきっかけが無かったせいだな。

要は性別を分けるとドット絵作り別けるのが面倒くさいんだよ。


女の子にモデルは居るのかという声もあったが、そこはスルー。

ドット絵が作りやすいよう、アニメキャラから起こしたんだと話すと、へーそうなんだ、と納得の声。

それとなく、元絵があった方が作りやすいからね、と追撃しておく。

余り疑うような声もなく、話は流れてセーフ。


そういえばと思い確認してみると、モデルのヒロイン3人組は全員この会に参加しているみたいだ。

クラスが違うので、すぐそばにいるわけではないが、学年が同じなので、そう遠くにいるわけじゃあない。


早速高木君が突撃していった。

と言っても、普通に話しかけてるだけだが。

好かれているわけでもなく、嫌われてるわけでもなく、普通に友達っぽい。

しいて言うなら、一人で立ってたから話しかけやすかったんだろう。

いっぽう、木村君は様子見である。

水泳部の女子で固まって話してるので、入っていきにくいんだと思われる。

ふーん。


ここで木村君に話しかけるのは邪魔っぽくて微妙だよなあ。

どうしようか、と思ったところで後ろから声をかけられた。


「ねえ、竹尾くん。

あのゲームの一番弱いキャラ、私がモデルってホント?」


またその話題か、誰だよって振り返ると、目の前にはひかりちゃんが立っていた。


「別にそうじゃないんだけど、制服はうちの学校のに似せちゃったからなあ。

確かに、ひかりちゃんに似ちゃったのは認める。」


「えー、じゃ、使用料ちょうだいよ使用料。

そこのデイリーヤマザキの30円アイスでいいからさ。」


「ホームランバー?今日クリスマスだよ?」


「体育館で走り回ってたもん。

それに、まだ昼間だから大丈夫っしょ。

今日はパパ来てないから買ってもらうのも無理だし」


「いや、俺も財布持ってきてないって。」


「じゃ、今度でいいよ。今度ね。」


「いや、お金ないってば。

しかし、ひかりちゃんのお父さん来てないって、珍しいね。

いつもイベントごとには来てるよね?」


「なんか取引先から呼ばれてお仕事だって。

事務所の所長さんが別口で出かけてるから、お休み取れないって言ってた」


「所長さん?」


「うん、会計事務所の所長さん。

パパ、事務所の課長だから。」


「へー、税理士さんなんだ。

お仕事大変そうだね。」


税理士、税理士かあ。

会計ソフトって、業務用ソフトの中では割とドル箱だよなあ。

今んとこ、業務用ソフトの売り込み先になるような人は見つかってないし、縁を作れれば面白いかもなあ。

ちょっと探ってみるか。


「・・・よく税理士だってわかったね。

会計事務所っていうと、会計士さん?って聞かれることが多いんだけど。」


「いわゆる会計士って仕事はないって聞いたよ?

あるのは公認会計士で、税理士資格もあるから会計事務所でも働けるけど、本来は仕事内容が違うんじゃないっけ?

で、会計事務所っていうのも税理士事務所が正しいって聞いたことがある。

なんで会計事務所っていうのかは知らないけど。」


「ふーん。物知りだね。

なんで会計事務所っていうかは私もわかんないや。

今度パパに聞いとくね。」


「わかったら教えてね。ちょっと気になる。

そういえば、お父さんが勤めてるの結構大きい事務所?

課長さんって事はえらい人なの?


「行ったことあるけど、10人くらいいたと思う。

税理士は所長含めて6人くらいで、あとは事務の人って言ってた。

税理士も1人は所長のお父さんで偉い人だから実務は少ないって言ってたし、多分3番目くらい?

でも、なんでそんなこと知りたいの?」


地方の会計事務所で10人規模は中堅クラスあるんじゃないかな。

九州では福岡以外だとそれほど事業規模も大きくない気がするし。

悪くないなあ。

何とか会って話聞けないかなぁ。


「税理士に興味があるんだ。

世の中、手に職っていうだろ?

国の資格で食べていけるって、安定してそうでいいなって。

プログラムは見たろ?

あんな感じでマイコンで食っていければいいけど、ダメなとき行く先は考えておきたいから。」


「ふーん。

よくわからないけど、税理士に興味があるんならいっぺんパパと話してみる?

なんか、好景気で人が足りないって言ってたから話は聞いてもらえるかもよ?」


「人が足りないのはまだ小学生だからどうだろ。

でも、将来どうなりたいかって話だから話が聞いてもらえそうならうれしいかも。」


「聞いてみる。

だから、アイスよろしくね」


「仕方ないなあ。でも今日は無理だよ?」


「次合う時でいいよ。ホームランバーね。チョコお願い。」


さらっとホームランバーを強請られてしまったが、確かにお父さんのお仕事には興味がある。

支払いましょうとも、それくらい。

うん。



しばらくそうして雑談をしていると、子供会にボランティアを強要されてる担任教師がやってきた。

この後の段取りの確認らしい。

1年から4年までが踊り担当で、トナカイの飾りをつけている。

5年6年がサンタの格好でコーラスとにぎやかし役。

キャンプソングの燃えろよ燃えろとか、クリスマスソングのきよしこの夜とか何曲かをうたい、低学年の子らがぐるぐる回って踊ることになる。


年齢的には逆じゃないのと思うが、曲数が多いので高学年が歌を歌い、踊りは振付がほとんど同じなんだよな。

別に何度も練習しているわけでもないので、あまり上手に踊れる子ばかりじゃないが、それはそれで楽しいらしく、5、6年生の賑やかしもあってわりと盛り上がる時間だ。


その後は学年ごとにみんなでプレゼント交換をする。

持ち寄ったもののほかに、子供会からも文房具が配られ、そのほかに低学年にはお菓子のプレゼントがある。

今年受け取った同学年からのプレゼントはシール付きのキャラ物ノート2冊だった。

子供会からの配布物は鉛筆などの事務用品。

うん、要らないから交換してって話もないし、書き物に使えるものはいくらあっても困らないしね。


それも終わればイベント終了だ。

三々五々に家に帰る事になる。


高木君ちは俺んちからは距離があるから別方向。

ああ、高木君、裕子ちゃんとどんな縁だろうと思ったら登校班か。

帰る方向が同じ木村君とは次に作るゲームを話しながら帰った。


本日の投稿をご覧いただきありがとうございました。

また、いいね、ブックマーク、感想などについても感謝しております。

たいへん更新の励みとなっております。


さて、何度も申し訳ありませんが、お知らせです。

今週末は土曜から月初に入りますので、1日土曜から1週間お休みをいただく予定です。

よほど仕事でトラブらない限り、次回投稿は6月8日からを予定しています。

投稿間隔が開いてしまいご迷惑をおかけしますが、次回投稿までお待ちいただけると幸いです。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ