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【短編集】雨模様

【空模様】1.弾ける、弾けた。

作者: 小夜時雨

君と出会って数年。

あの時とは僕も、君も変わってしまった。


少し引っ込み思案で、緊張してしまって笑うのが得意じゃない君と、読書好きの内気な僕が近づくのに時間はかからなかった。


ーーーでも今は。


クラスでは中心的存在の派手な君と、根暗で気を紛らわせるために本ばかり読んでいる僕が離れるのに時間はかからなかった。


どこで間違えたんだろうか、どこで道が別れたんだろうか。僕にはわからない。気づけばこうなっていたし、こうなることは必然だったのかもしれない。




昔と同じ道に僕だけが囚われている。



【「すごい!透明なのにぱちぱちいってる!!」】

【「ほんとだ!!すごいね…!!」】



あの夏の、遠い遠い日の延長線上にまだ立っている。



【「このパチパチ水、私と君の大発見だね!!」】

【「僕と、君の、大発見!!」】



君と過ごした幸せだった時間に。




「僕の中じゃ…まだ、新発見のままなんだよ…」





僕の呟きは透明と共に消えた。







後悔してからじゃ遅い。

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