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有罪判決下します  作者: 陽彩
1/12

side:girl

カシャン、と軽量化が進んだモデルのスマホが手から滑り落ちてタイルとご挨拶した。

よく落とすから、頑丈なケースに入れていたし、壊れてはいないはず。

はず、だったのに拾い上げた画面には蜘蛛の巣状のひび割れがしっかりと入っていた。

ため息ひとつついて、スリープを解除する。

うん、動作自体は問題なさそう。

そのまま、カメラを起動して、パシャリ。


彼氏と、女の子のツーショットなんて、信じらんない。でも、目の前の光景を切り取ったスマホの画面は変化する事もない。

そのまま、勤務時間が差し迫ったバイト先へ足を向けながら、メール画面に移る。歩きスマホは本当は禁止だけど、時間はないし、時間を空けたくない。


件名:今までありがとうございました

『別れましょう』

添付画像2135528.jpg


端的に、今までで一番短いメールだ。

向こうからのメールはたまに了解だけとかあるけど、私からはそんな短いメールは送ったことがない。

下手なメールは送れなくて、いつも何十分もメール画面とにらめっこして送ってたのに、今回はものの10秒で送信完了。

携帯をカバンの中に放り込んで、更衣室のロッカーに突っ込んだ。

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