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数学オタクが転生します  作者: 二毛作
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実技試験≠フェア3

 すると、ミナは空中に氷の塊をいくつも出現させた、それは綺麗な立方体で透明度の高いものだ。



 空中で体勢を立て直すと、その氷を蹴って、蹴って、蹴って……そして優雅に着地する。



 着地したあとでミナは肩の感触を確かめるように左肩を2回ほどまわした。



「全く、女を投げるなんてね」



「この場で女もクソもあるかよ」



 俺だって殴ったりはしたくねぇよでも、そしたら男に勝ち目ねぇじゃねぇかよ。まじ男ハードモードだわ。



 しかし本当にどうすっかな……



 すでにミナは戦闘準備万端と言った感じだった。俺も形上は大丈夫だが、いかんせん受け身の体勢なのは変わりない。



 攻め倦む結果になっているのはわかっている。しかしどう攻めたものか全くと言っていいほど検討がつかない。



「ブラフマンNo.2【激流葬】」



 そうこうしているうちにまたしてもミナからの攻撃だった。またしてもブラフマンレベルを詠唱破棄だもんな、腐れチート野郎め。



 動き回れなくなるドレインシールドはあまり使いたくない。となれば同じく相殺を狙う位だろうか。



「【エターナルフォースブリザード】」



 え?なに?これはアウト?超次元サッカー?何言っているのか全然わかりませんねぇ。



 周りからかき集めて来るようにしてサッカーボールほどの大きさの氷塊が現れる。そしてその氷解に溶け込んで行く式は【g(t)=f(x)】【f(x)=(f=k+x)】【g(t)=yt+5】【y def= 着弾時】の四つだ。

 


 俺はそれをボレーシュートのような形でミナの魔法めがけて蹴った。



 ミナの激流葬に飲み込まれるようにして消えて行った我が氷塊。



 次の瞬間、白波を立てていた激流葬はその時の姿のまま、形を残して一瞬にして凍りついた。凄まじい瞬間冷凍。その冷却性能ゆえ、俺の周りの空気は冬のように冷たくなっていた。



 ようはあの四つの式が意味するのは、【発動の条件式】【能力式】【条件式】【定義式】となっている。



 まずは発動の条件式はだがこれは見たまんま、gの関数に対してfの関数式になるという式だ。



 続いて能力式、これは温度をどこまで下げるかという式。kというのは温度の記号で、下げたい物体の温度が自動的に入力される。xは自分の込める魔力量によって変化する変数だ。



 続いて条件式、これは発動のタイミングを示す式で、ただ単に着弾時としたかったのだが、術が強力なためか制限でプラス5秒というでかいタイムラグをいただいてしまった。まぁ、タイムラグをなくしたければ式を立てて消せるんだが、無駄に魔力がかかるため使うタイミングは重要だ。



 最後の定義式だが、この「def=」というのは、その文字がどんな意味を持つのかを表すのに用いられる記号だ。あまりお目にはかからないだろう。



 この術の難しいところは込める魔力の量にある。たしかにバカみたいに込めれば凍らせることはできるが、凍らせたい標的の温度が低いにも関わらず、いたずらに込めてしまっても魔力のロスが増えてしまうからだ。




 今回は水ということで瞬間的に冷凍させたかったために、絶対零度付近にまで落とし込めるように魔力はかなり込めたが、どうやらせいこうしたらしい。



 一種のオブジェクトのようになったミナの魔法。するとそのオブジェクトの上にミナがたつ。



「本当に嫌な魔法ね、あなたの」



「お前のチート具合に比べたらまだまだ良心的じゃ無いか?」



「どうかしらね、少なくともここまで一瞬にしてブラフマンレベルを凍らせるなんて、シヴァ級の魔法じゃなくて?」



 なんと、俺のオリジナル魔法は神級魔法と同等のレベルだったらしい。数学万歳。



 するとミナはため息をついてからこういった。



「あなたに大技で相手をするのは間違っていたみたいね」



 そう言ってから、ミナは微笑んでから小さく呟いた。



「【ギャラリーコネクト】」



 すると、その声にすぐさま反応したのは、色とりどりの展開された魔法陣だった。



「なんだ、この量……」



 目を疑いたくなるような量だった。それはもう某AUOの能力さながらの光景であり、きっと某征服王はこんな絶望感を一瞬は持ったのでは無いだろうか。



「あなただけじゃないのよ、オリジナルが使えるのは」



 クスクスと笑いながらそう言うミナの顔は実に楽しそうだった。上から見下ろしてこのセリフにこの後ろの魔法陣。なんだか悪役のようだ。あ、元から悪役だったか。



「そうね、悪役ね、だから貴方をズタズタにしてセーブポイントまで戻してやるわ」



「心が読まれてる!?てか普通に倒すって言えよ!」



「貴方を殺してあげるわ」



「レベルがあがった!?」



 いかんいかん、何時もの調子で突っ込んでしまう。こんな悠長なことしてないで打開策を練らねばならない。



「【ベクトルの翼】、視界【回避確率表示】」



 とにかくできる限り回避行動にでなくてはならないからな、あとはどうにか耐衝撃の魔法を作らなくてはならないが、結局0にできないんじゃ意味が無い。



「次は手数の多さで貴方を追い詰めるとしましょう」



「楽しそうにしやがって」



「えぇ、本当に楽しいわよ」



 言い切りやがったこいつ。



 すると、一斉に魔法陣が光り輝き出した。いよいよ持って術の発動らしい。



「せいぜい散り際で私を興じさせなさい」



「ちょ。おま……」



 その先は言わせてもらえなかった。



 一斉に光り出した魔法陣からは、次々と魔法が吐き出されて行った。



 初級の球形の各属性の術、ただ線のように吐き出された術、拡散系の術。



 中級の範囲攻撃、複数回攻撃。上級の広範囲攻撃。威力集中型の攻撃と様々な術が吐き出されて行った。



 流石にブラフマン級などの高レベルな術は吐き出されていないが、これほどの量を吐き出されては、シヴァ級といっても遜色ないだろう。



「数字が絶望的すぎる件について」



 回避確率に表示された分母のほとんどが3桁表示になっている。一体どんだけ回避の難しいことをしろってんだちくしょうめ。



 こうなってしまっては仕方が無い。相殺を目的とした術展開をしつつ分母の数字を帰る他ないじゃないか。



「【アトン・ブラスター】」



 俺の背中に展開した魔法陣は6個。その全てからできる限り最小の数で分母を一桁まで下げて行く。つまり6発は全て似たような場所に打ち込みスペースを作る。



「っしゃ!」



 短く気合を入れ直して、ベクトルの翼に代入を開始し、同時にアトン・ブラスターも発動させる。



 ちょうど左上の部分の弾幕は薄い。そこを狙って六発のアトン・ブラスターを放つ。続いて左下に向けて同じく六発のアトン・ブラスターを放つ。



 接触した瞬間に黒煙を上げ、そこの部分だけは一気に分母が下がって行く。それでもまだ3桁に近い2桁の数字だ。



「物量作戦とは、嫌いですなぁ」



 再び2回、アトン・ブラスターを六発放つ。黒煙が上がるとようやく一桁になる。



 そこをめがけて一直線に飛ぶ。



「よし、うまく切り抜けーー」



「さあ、どうかしら」



 黒煙から抜けた先、そこにはすでにミナがダガーを構えて待っていた。それも丁寧に氷塊で足場を作っている。



 既に体をだくようにして腕を交差させているミナは明らかに迎撃体制が整っていた。



 ある程度、相殺覚悟の魔法を放った時に黒煙などで位置がバレると予測はしていた。しかしこれほど早く。たった一回の爆煙で追いつかれるとは思わなかった。



 早すぎるミナの登場に怯む俺はベクトルの翼の推進力をいったん無にしてしまった。



「ハッ!」



 短い掛け声の後に、ミナの両腕が×の字上に振り下ろされた。



 くそ!よける隙が全く無いでは無いか!



 すぐさま後ろ向きにベクトルの代入を開始、すぐさまミナとの距離をとったものの、次にミナの術の攻撃範囲に入ってしまった。



「これじゃきりがない!」



 再び6つ展開した魔法陣からアトン・ブラスターを放ってなんとか打ち消すが。その隙に氷塊を足場にしてミナが距離を詰めてきていた。



「だんだんと押され始めてるわよ?」



 そういったミナの顔は実に愉快そうだった。



「なら負けを認めるから攻撃やめてくれないですかねぇ」



「ごめんなさい、それは無理」



 ですよね、知ってた。



 振り下ろされるダガー、それを握る手の部分を弾いて軌道をかえる。だが、そればかりでは負けるのは明らかだ。


 なにか別の方法を考えなくてはならない。



 だが、回避行動を取りながら、アイディアを出すなんてまず不可能だ!!



 視界に表示される回避確率の判別、その後取るべき行動の判断、その合間にミナの立ち位置の確認。それをこなしつつアイディアを練って数式にしなくてはならない。とりあえず脳みそ二つくらいないと無理ですな。



「【ユマージュ・フロスト】」



 毒の霧を散布して、一先ずミナとの間に一種の防御壁を立てておく。それから、今度は周りの魔法を防ぐ手立てを考えなくては。



 アトン・ブラスターの代入をしつつ、一瞬の出来た思考の隙でアイディアを練る。正直なんも浮かばない。



 このまま行けば俺の制限のついた魔力が尽きるのは目に見えている。負け確定だな。



 正直な話でここまで無傷で立ち会っているのがほぼほぼ奇跡みたいなものだ、もう圧倒的大差で負けると分でいただけに自分でも驚いている。



「【マジンザハンド】」



「【エターナルフォースブリザード】!」



 マジンザハンドで展開された魔法陣から、ドロドロに解けた溶岩によってできた手が現れ、エターナルフォースブリザードによって掻き集められた氷塊が同時に形成されて行く。



 マジンザハンドでゴールを守るかのように広くてを広げて襲い来る魔法を片っ端から受け止めて行く。その様子はさながら魔法を食らう魔人の手のようだ。



 エターナルフォースブリザードの氷塊が完成した。



「っしゃいけおらぁ!!」



 一か八かで蹴り込んだ氷塊は、ミナの方めがけて飛んでいく。



 ユマージュフロストを撒き散らしたあたりそこにけりこむことでユマージュフロストもろとも凍りつかせる作戦だ。



 代入値は先ほどと同じく絶対零度の値。分子の移動が完全に停止する温度にまで引き下げる。



 どうにかしてあいつを凍りつかせれば時期にペンダントの効果で転移してくれるはずだ。



 エターナルフォースブリザードの氷解の軌道上の障害物、基魔法の対処はすべてマジンザハンドに切り替えて自分の身を守るものはアトン・ブラスターに切り替えた。



 これで俺はユマージュフロスト、マジンザハンド、エターナルフォースブリザード、ベクトルの翼、身体能力上昇、回避確立表示と、同時に6つの魔法を展開していることになっている。やばいよどこの灰スペックパソコンだよっての。ヘキサコアかよ。



 なんて考えているうちにユマージュフロストに氷解がぶつかり、きっかりその5秒後の話。



 パキパキっと子気味よい音を立てながら霧状に散布されていたユマージュフロストが一瞬のうちに凍っていく。



 その中にいれば儲けものだがしかしあのミナのことだ、すでにあの霧の中から脱している可能性もあれば、あの氷結音を聞くだけで察してとっさに回避行動にでていることもある。



 だがそれでも期待してしまう。もしかすると今の一撃であいつをしとめられているかもしれないと。



「ッ!?」



 氷結が終わり若干視界がクリアになったときだった。俺は信じられないものを見た。



 先ほどまで絶望感を与えていた大量の魔法陣がいっせいに姿を消していったのだ。



 これってもしかすると……



「マジかよ」



 自分で自分のほほが釣りあがっていくのがわかった。その光景を目の当たりにして、内心で馬鹿みたいに喜んでいる自分がいることにも気がつき、同時にいまだに信じきれていない自分がいることにも気がついた。



 知らずのうちにマジンザハンド、回避確立、ベクトルの翼の能力は解除していた。こぶしは硬く握られている。



 俺の目の前に広がる光景を今一度見て確信を得た。








 俺はミナを捕らえたと






 ユマージュフロストと一緒に凍っているみなの目は驚愕によって見開かれているものの、その姿はダガーを構えた状態のままだった。



 脱出させる前にと、すぐさま術を同時展開させたのが功を制したのか、はたまたミナの慢心によるものかはわからないが、目の前のミナを捉えたという事実だけは確かなものだった。



 巨大な壁を一枚、ようやく越えたような気分だった。



 このままいけばペンダントのダメージ機能により、いずれミナは転移されるだろう。



 つまりこの勝負俺の勝ちということではないだろうか?



 そんなときだった――



  またしても俺のこぶしは握られていた。先ほどとはまったく別の意味出だ。



「ッ!?本当にお前っていやなやつだよ……」



 ミナの体内からは桁違いの魔力量を感じ取った。そして俺の予感は的中するのだろう。



 やはりこんな簡単な結末にはしてくれない。ぬか喜びさせやがって畜生。



 まぁ予想通りというか、案の定というか、台本どおりというか、そんな当たり前の雰囲気を醸し出して、凍っていたユマージュフロストが一気にはじけとんだ。



 蒸気のようにして白煙が立ち込め再び視界が悪くなるが俺はその回避方を知っている。



「【霧払い】」



 値を代入し、式が溶け込むとそこの白煙が一気に晴れ渡る。



 あぁ、やっぱりまだいたよ……



 ダガーは一旦しまったのか、手には持ってはいなかった。立方体の氷の足場を作り、片手を腰に当てて、もう一方の手は素直に下げて、片足に体重を乗せて、飄々としたさまでミナ・ルミナンスはそこに立っていた。



 吹き抜けた一陣の風に靡いた琥珀色の髪を素直に下げていた手で前髪を押さえる。南下女子っぽい仕草だなとか思ったじゃねぇか。



「まさかあなたに一撃もらうなんて、屈辱ね」



 その声はいつものような感じではなく、心底悔しそうな感じがした。



「俺は期待を裏切られた感じがして屈辱だよ」



「でも誉めてあげるわ、正直な話、捉えたれたときは焦ったもの」



「へぇ、そうかよ」



 お互いにあざ笑うかのように憎まれ口をたたく、そのときの声音はすでにいつものミナだった。



「ええ、ギャラリーコネクトをといてすぐに超高熱の炎属性の魔法の放出に切り替えたの、まさか熱膨張のように爆発するなんて思ってなくて、すぐに防御壁を張るのは苦労したわ」



 あの状況でそこまでできたのかよ、本当にこいつの能力は言わずもがなだが、本人自身がすでにチートレベルだよな。



「もうお前のすごさにはおどろかねぇよ」



「あら、それはいやみかしら」



 ミナはそういってクスリと笑った。



「俺はまだ使いこなせてはいないんでね、嫌味にすらならねぇよ」



「使いこなさずに私と渡り歩くこの戦果だったらチートといわずになんていうのかしら」



「天才」



「そぎ落とされたいのかしら?」



「いい笑顔でそんな物騒な事いうな!」



 意図せずため息が口からもれてしまい、俺の両腕はだらりと垂れ下がってしまう。こいつとのやりとりはやはりどこか疲れるらしい。



「俺としては一旦引きたいんだがな」



 正直な話で勝ち目がないのがもう分かって来た。避け続けることなら時間制限のある試験中ならば可能かもしれないが、そこから勝ちに転じるのは、現段階では不可能に近い。



 ミナを倒すような術のアイディアも、戦術も思いつかない。



「こりないのね、それは無理よ」



「だよなぁ……」



 これはやはりあれなのか、最善をつくして引き分けまで持っていくしか無いのか。



 勝ち目の無い試合に全力で挑むなんてなぁ……気乗りしない。ならーー



「なら、俺は全力で逃亡を図ろう」



「逃げられるものならどうぞ」



 そういったミナは実に楽しそうだ。



「【ユマージュ・フロスト】【マジンザハンド】【インペリアルディスチャージ】」



 一気に早口で、捲し立てるようにして呪文を唱える。同時に幾つもの式が展開されていく。



「ブラフマンNo.53【ソニックヨタプラズマ】」



 試合開始の時のような光景になった。放たれた閃光と、巨大なプラズマ球体。それぞれがぶつかり爆発を引き起こす。相打ちなのは狙い通り。



 すかさずその座標で先ほどよりも広範囲のユマージュ・フロストを散布。そしてその霧の抜けた先にマジンザハンドを発動させる。



 これでスタートの差はでるだろう。



 ベクトルの翼に代入を開始して、この火山地帯を抜けるように全速力で飛ぶ。



 ここから近くて身を隠せそうな場所……やはり森林フィールドだろうか、しかし水辺のステージには、何かと良さそうな建物らしきものはある。



 いや……視線を左に向ければあるじゃないか、街中のように生えている超高層ビル群が。



 しかし間には若干の森林フィールドがあるのか……突き抜けるしかないか。



 意を決して最短距離で進むべく、俺は森林フィールドの上を通るルートを選択した。



 しっかしまぁ、大技連発しすぎたな、魔力が随分と持って行かれたのがわかる。それと渡り歩いたにも関わらず、涼しい表情のミナって化け物だな。



 しかしだーー



「まさかこの氷って……」



 俺の後を追うようにして幾つもの氷塊が展開されて行った。この感じはまずい、明らかにミナが足場に使っていたものと一緒だ。



「早すぎるんだよ」



 まさかこうも的確に足場を作ってくるとは思わなかった。いや、いずれはこうなるやもしれんとは予測していたが早すぎる。



 間に合うんだろうか……



 いや、間に合わないだろうな。



「【アトン・ブラスター】」



 俺は再びアトン・ブラスターを6つ展開する。今度狙うのは魔法じゃ無くあの足場となる氷塊だ。



 後ろを向いて、目的地に向かいつつ、アトン・ブラスターによる攻撃を開始する。



 近い方から順に撃ち落としていき、足がかりの氷塊を次々に打ち壊していく。がーー



 破壊しても其の後にまた新たな氷塊を展開されてしまう。しかも対策として、先ほどのような一本道ではなく、複数のルートを辿れるようにいくつもり氷塊を出して来た。



 これは本格的に……



 そう思った矢先である。



「ブラフマンNo.22【ヘル・バーナー】」



 正面から、極太の火柱が飛んでくる。それは開戦直後のミナのものとそっくりだった。



「よけるしかないじゃないですか!」



 代入値を即座に変えて、方向転換することでなんを逃れたが、案の定一発で終わってくれないのがミナ・ルミナンスってところだな。



 正面のいろんな位置から打ってくるあたり、いろんな方向に移動しながらうっているのだろうか、はたまた幾つもの陣を展開しているとかか。



 何れにせよ攻撃が届く距離には居るということだ。先ほどから回避に夢中になり全然進めていない。追いつかれるのは時間の問題か。



 なんとかして防御壁なんかを作って見たいのだが、こうも厚い弾幕を張られるとそんなこと考える余裕がない。

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