ドラクエⅢ
ファミコンより少し年上の僕は、ファミコン世代と呼ばれるのかな?
物心ついた時には、祖母宅に同居中だった叔父の部屋でファミコンに勤しんでいた。
覚えているタイトルは『スーパーマリオ』『ソロモンの鍵』『じゃじゃ丸まるくん』『サラマンダー』など。忘れてしまったけれど、他にも多数。
ファミコンは一般ユーザーの意見が無く、開発者の視点のみで作られた物も多かったと聞いたことがある。その為、「こんな難易度で良いの?」と世に出た作品の中には、「何でこんな難易度で出したの?」と云った物もあったとかなかったとか。
だから、理不尽に感じることも多かった。
マリオならスムーズに降りられる段差で死ぬゲームとか。
そんな中、幼稚園児だった僕は、叔父に対し理不尽な行動をとってしまった。
決して、故意ではないのです。
ひらがなも読めたし、ゲームの目的も理解できた。
でも、何していいかわからなかったのがRPGだ。
叔父はドラクエ派だった。
部屋にはⅢがあり、やっちゃダメとは言われなかった。
だから、僕はドラクエをやったんだ。
空きがなかったから、叔父の『ぼうけんのしょ』を消して、始めから。
どれを消して良いかわからなかったから、全てのデータを。
一度と言わず、何度となく。
今、考えると、無知って怖ぇ。
僕達家族は、祖母宅には簡単に行ける距離だったけれど、同居はしていなかった。
だから、バレることなく、叔父は事故だと思っていたよう。
ファミコンのデータって、消えやすかったしね。
消えたことを知らせる、あの音は流れた瞬間、絶望を覚えたね。何度か経験してから、データの複製をして、バックアップを取ることを覚えたよ。
成人してから、弟経由でその事を知らされた叔父は、昔のことながら、開いた口が塞がらなかった、と言っていた。
その後、何度か移植された同タイトルだけれど、プレイはすれどもクリアはせず。
バラモスまでは倒したんだけどなぁ。