前へ目次 4/4 還る者と帰る者 還る者と帰る者 この世界では、均衡を保つ流れを「神」と呼ぶ。 ときにそれは声となり、還るべき者へ啓示を与える。 外から来た者は、いずれ力を返し、流れへ還る。 だが魔王達は与えられた力に溺れ、留まり続けた。 永い時の果てに、魔王達はもはや“帰る者”ではなかった。 佐伯はかつて、快活で場を和ませる男だった。 しかし、環境は人を変える。 だが、彼には遙がいた。 これが、彼らの望んだ結末だったのか。 世界を救った魂は、やっと故郷に辿り着いた。