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新しいクラスへGO! 2

こんにちは、四宮スノウです!

座敷わらしの幸子に出会いました!

これからどうなるんでしょう!

それでは、小説の世界をお楽しみください!

ててて…

「ちょ、ちょっと、幸子さん!待ってください!」

神楽坂花恋は焦っていた。

さて、なぜでしょう?

1、走るのがはやすぎる。

2、花恋の話を聞こうとしない。


「答えは『全部』じゃな。わらわに二択問題など通用せぬぞ?花恋よ」

うう、おっしゃる通りです。

座敷わらしに二択問題は通用しません。

幸子さんは息一つ乱れていない。


対するわたしは。

「さ、幸子さん、走るのはやすぎませんかっ…?」

疲労困憊だった。


幸子さんは少し顔を歪めたあと、

「幸子ちゃん、で良い。わらわは堅苦しいものは嫌いなのじゃ」

といった。

「わ、わかりました…!幸子ちゃん、これでいいですか?」

焦って直すと、幸子さん…いや、幸子ちゃんは

「わかればよろしい。…ところでお主、大丈夫か?」

と言った。


「……」

大丈夫です、とは言えない花恋であった。

「…大丈夫じゃなさそうじゃな」

と心底心配そうな表情をする幸子さ…いや、幸子ちゃん。

「いいえ、お気になさらず…!もとはと言えば幸子ちゃんに案内を頼んでしまったわたしが悪いわけでっ…!わたしこそすみません…!」

と歩きながら先ほどよりも慌てて謝罪の言葉を口にする花恋。


すると幸子ちゃんは居心地が悪そうに眉の端を下げたあと、申し訳なさそうに言ってきた。

「いや、わらわも悪かった。()()()()()()()()()()()()()()()()()にこのスピードは、きついものじゃからな。こちらこそ悪かった。」

え……?

力がまだ、目覚めきってない……?

わたしの困惑が幸子ちゃんにも伝わったのだろう。

幸子ちゃんは

「なんじゃ、知らんのか?そなたは酒呑童子じゃが力がまだ完全には目覚めきっておらん。まだ、炎の力などは、使えんのじゃろう?」

と言った。

「たし、かに…」

確かにそうだ。

わたしは身体能力が高いだけで、異能と呼ばれる炎の力とかは使えない。

そっか…。

悔しくて、下を向く。

「おっと、ついたぞ」

幸子ちゃんの声で、はっと顔を上げた。

「ここが、特別クラスじゃ」

わあ…。ここが、新しい教室…。

……ん?

一つ気になって、幸子ちゃんに尋ねる。

「なんで、わたしが特別クラスを探してるってわかったんですか…?」

それを聞いて幸子ちゃんは一瞬ぽかんとしたあと、くつくつと笑いはじめた。

「ははは…、わらわはこの学園の座敷わらしじゃ。それぐらいはわかる」

あ、そっか。

確かにね。座敷わらしならそれぐらいわかって当然だ。

こっそり感心していると、

「おっと。そろそろ行ったほうがいいのではないのか?」

と幸子ちゃんが言った。

あっ……!

「ありがとうございます、幸子ちゃん!」

とお礼を言うと、幸子ちゃんはふっと微笑んで言った。

「授業、頑張るんじゃぞ」

わたしも笑顔で返した。

「はい!」

ブクマなど、ポチポチ押していただけたら嬉しいです。

それではまた!

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