通学路にて
こんにちは、四宮スノウです!
花恋はなぜ急いでるんでしょう…?
それでは、小説の世界をお楽しみください!
タタタ…
通学路に、わたしの足音が響く。
一見、よそから見れば平然と走っているように見えるかもしれない。
だが花恋の心の中は全く違った。
やばいやばいやばい!!
入学式に遅れるなんて恥ずかしいことこの上ない!!
花恋がここまで焦っているのには訳がある。
今日が、これから通う学校…いや、学園の入学式だからだ。
さすがに、入学式に遅刻するわけにはいかないのだ。
…たとえ無自覚なおおざっぱだとしても。
「!?」
全力疾走している花恋に不審な光景が飛び込んできたのは、そのときだった。
前を歩いている女の子たちの後ろに、見るからにも怪しい男がいたのだ。
真っ黒なパーカー、顔を隠すフードにサングラスとマスク。
怪しさ10段階で言えば16の不審な格好である。
いやいやいや…あんな怪しいカッコ、ある?
と、心の中でつぶやく花恋。
そして、その男をよく観察しようとしたその時、男が走り出した。
その手には、包丁が握られている。
まずいーー!!
花恋はとっさに女の子たちと超絶怪しい、いや危険な男の間のになかば強引に割り込むように入った。
「なんだ、お前!?」
男がうろたえる。
花恋は男をにらみつけると、叫んだ。
「やめなさい、殺人鬼!!」
なんと、花恋が殺人鬼から女の子たちを守るために立ちはだかりました…!
どうなってしまうんでしょう?そして、次のお話で明かされる花恋の秘密とは…!?
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それではまた!