緊急会議
緊急会議…?
なに、それ…。
気持ちが完全に顔に出ていたのだろう。
真剣な口調の澪くんが、
「緊急会議っていうのは、早急に対応しなきゃならない問題が発生したときに生徒会が行う会議のことだよ」
ーーと教えてくれた。
ほええ。
ーーって、じゃない!!
そんなに、大問題なのーー!?
ひょええ…!!
「ーーじゃ、始めるぞ、会議。書記、頼んだ」
「りょ〜かい!」
澪くんが警官のように敬礼する。
澪くんは、書記なんだな…。
さすが、だな…。
「オレは資料持ってくる!」
「…俺はパソコン」
夢牙くんも蓮くんも、動いていく。
すごいなあ、みんな…。
動くの、はやいなあ…。
羨ましい…。
「わ、わたしも、何かできることない?」
気づいたら、そう言っていた。
「う〜ん、でもな〜」
「生徒会役員でもねーもんなぁ…」
「…ああ」
あ、もしかして、生徒会役員しかそういうのしちゃダメなやつだった…?
ん…?あれ、でもわたしって、生徒会役員になったんじゃ…?
……。
まさか…。
そっと月也くんを見やる花恋。
月也くんは、花恋の視線に気づくと、あっ、という表情をした。
「…悪い、言い忘れてた。神楽坂も、生徒会役員に就任した」
バツの悪そうな表情をしながらみんなに伝えた月也くん。
「はああ!?」
「聞いてないよ〜!」
「…おい。聞いてねえぞ、月也」
や、やっぱり、忘れてた…。
がーん。
「…いや、悪い。ホントに悪い」
月也くんが、心底申し訳なさそうに謝ってくる。
「いや、そんなに謝らなくても大丈夫…」
慌てて、謝らなくていいよ、と言った花恋。
「お前、人が良すぎんだよ!」
「…その通りだ。ちょっとは怒れ」
なぜか花恋は二人に叱られた。
なんで、怒られたんだろ…?
はてなマークが頭の上に三つ浮かんだ。
「まあ、それは置いといて〜。会議しよ〜?」
こうして、澪くんの促しによって緊急会議が始まった。
「まず、蓮。お前がああなる前、何があったか話してくれ」
「…ーーわかった」
ーー教室の空気が、張り詰めたーー。




