「底辺作家」を名乗る意図。
底辺作家。
なろうで、ちょいちょい見かけるこの単語。
どういう意味なんだろうね、実際?
少なくとも、他の作家に向けて、罵倒として使われているところは、お見かけしたことがない。あくまでも、投稿者本人が「自称」に使うに過ぎない。
最初は「何の自傷行為だ?」とも思ったが、実際に投稿を読んでみると……まあまあ「野心的な投稿者」が多い。
「底辺」を名乗っている以上、ポイントを争うヒエラルキーゲームへの「積極的参加者」なのだろう。底辺などという極端な言葉が出てくるのも、本人が「目指している場所」が非常に高いからこそ。「裏返しの謙遜」であることが、透けて見える。
現在、小説家になろうで「底辺作家」という単語が、タイトル、あらすじ、タグに含まれている投稿作品は、全部で263(これを入れると264になるのか)。その内、ポイントが入っていない投稿は、わずか12作品。評価が非公開の5作品のうち、1作品はブックマークだけでも「44」あるので、これも除外していい。
なろうでは「評価ゼロ」の投稿作品が「全体の45%前後」あるという。「底辺作家」という単語を添えるだけで、評価ゼロの回避率が異常に上がるというマジック。
なるほどね。なかなかに巧妙な戦術だ。
とはいえ、自分で自分にかける「言葉の呪い」
筆者的には、こっち方が怖いんだけどね。