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第三章 画竜点睛・エスケープ  作者: rianchef


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file.2 其の道の辿り着く果て

引岸(ひきぎし)「とりあえず作戦会議をする上で私達の似力について話しておきましょう」

屋我利(やがり)「もしかしたら何か役に立つかもしれねえからなぁ」

句崇刃(くたかば)「確かにな、聞いておこう」

引岸(ひきぎし)「まずは私の似力から、私のは斬座上(きりざがみ)といってこのような武人の霊体を呼び出すことができます」

そう言った後背後に武士のような出立の霊が現れる

かだん「おぉ、カッコイイぜ」

引岸(ひきぎし)「ありがとうございます。こいつで攻撃したりするのが基本になります」

屋我利(やがり)「次は俺だなぁ、俺の似力は土層崩(どそうほう)って言うんだ。能力はまあ基本的には土を崩して攻撃したり道を作ったりするんだが今回はあんまり使えんかものぉ…」

からん「まあ目的地は空港ですもんね…」

室伏(むろぶし)「そして最後はウチじゃな!ウチの似力は加算龍(カサンドラ)なのじゃ!ちょっと難しい似力だから今から詳しく説明するのじゃ!」

加算龍(カサンドラ)の能力説明〜

室伏(むろぶし)が手で持ったものに対して10秒毎にそのものに対する事象一つに対してカウントを1加算することができる

例:ボールを手で持って10秒後に数を一つ増やしたり、大きさを2倍にすることができる。

事象はカウントができて加算が可能であるものであれば制限はない

例:個数、大きさ、温度など 日付や時間などは加算できない

数値化されている概念に限り、千や万などの単位を使い加算をすることができる

例:100℃のお湯を10秒後に200℃にすることは可能

触れないものでもそれが入っている容器などに触っていれば加算判定である

室伏(むろぶし)「まあ細かいことはあるがこんな感じじゃの」

句崇刃(くたかば)「……成程、よく狙われるわけだ」

かだん「どういうことだ?」

句崇刃(くたかば)「たとえば犯罪組織が室伏(むろぶし)を監禁して一万円を握りしめさせれば10秒ごとに1万円稼ぐことができる、そうなれば手をつけられなくなるのも秒読みだ」

引岸(ひきぎし)「そうなんです…そういう手のものが結構ひっきりなしにくることも…」

室伏(むろぶし)「まあ、助けてはもらっておるのじゃ。それよりそなたらの似力について興味があるのじゃが話してはくれるかの?」

かだん「アタシは持ってないぜ、でも一応食ってくために鍛治師として仕事してたから護衛の防具とかで力になれると思うぜ」

からん「私の似力は星屑通信(スターシュテルツ)っていいます。私と範囲内の他の1人の間でテレパシーで会話などすることができるのでかなりお役に立てるかと」

句崇刃(くたかば)「俺の似力はコイツだな」

雨桜(うざくら)「コイツって何様呼ばわりだにゃん」

室伏(むろぶし)「おぉ!?この女の子、見たことがあるのじゃ。そちの配信に出てるのう」

句崇刃(くたかば)「まあネットの情報とか配信を通じて情報を得たり、場合によっては相手のネット環境に潜り込んでってこともできるが後者はあんまりしないな」

室伏(むろぶし)「なぜじゃ?」

句崇刃(くたかば)「単純にいうとメモリー不足に陥りやすいんだよ、データロイドだから行動全てにデータ通信を使ってるしな」

屋我利(やがり)「これで作戦会議前に話すことは全てかねぇ」

引岸(ひきぎし)「とりあえず目標としては空港から安全に見送りができるようにするのが最終目標なので、それまでの過程の作戦や必要なものを考えたりしましょうか…」

句崇刃(くたかば)達会議&準備中〜

かだん「いざという時の防具はこんなもんで大丈夫そうか?」

室伏(むろぶし)「おぉ、すごいのぅこんなことになってなかったら雇いたいくらいじゃ」

かだん「ハハハ…姉御が怖い顔して飛んできそうだ…」

屋我利(やがり)「ほぉう、確かにこっちからも会話できるなぁ、すごいことだ」

からん「……少し恥ずかしいです」

引岸(ひきぎし)「いきなりこんなことに巻き込んでなんですが戦闘になりそうになっても大丈夫でしょうか…」

句崇刃(くたかば)「かだんと俺は大丈夫だろう、からんは似力のことも考えてアンタと組ませたほうが良さそうだ、頼めるか?」

引岸(ひきぎし)「おまかせを、そうそう簡単に倒れる訳にはいきませんよ、さっきは不甲斐ないところをお見せしましたけど…」

〜そして作戦会議が終了して〜

句崇刃(くたかば)「とりあえず空港まではこの山のルートを使っていくのが一番良さそうだな」

室伏(むろぶし)「遠回りにはなるが考えがあってのことじゃな?」

句崇刃(くたかば)「あぁ、山道なら追跡する方法は限られる、しかも道が細いから無茶な運転は他の車との事故に陥りやすい」

引岸(ひきぎし)「でも山道だとぶつかられて落とされる可能性がありません?」

句崇刃(くたかば)「それについては車用の防護盾をかだんに作ってもらった、そうとうな衝撃でもなければまず無傷だ、逆に相手の車が走行不能になる。名織(なおり)さんで確認した」

室伏(むろぶし)「おお!あの馬鹿力で試したなら安心じゃのう」

名織(なおり)「カァトちゃん?」

名織(なおり)室伏(むろぶし)にアームロックをかける

室伏(むろぶし)「ギャアア!ギブギブ岐阜!」

屋我利(やがり)「なにやってるんでぃお嬢…」

句崇刃(くたかば)「そして肝心の空港での配置だがとりあえずかだんと屋我利(やがり)さん、からんと引岸(ひきぎし)さん、そして俺が近くで周りを見張る感じにしようかとおもっている」

屋我利(やがり)「ま、特に問題はなさそうだがねぃ」

句崇刃(くたかば)「敵が正確に情報を持っているとは思えないがもしからんのことを知っているなら相手方の作戦中に襲われる可能性もある、逆にそうならなければ離れていて何かあったとしてもそっちにすぐに集合することができる。だから引岸(ひきぎし)さんに頼むことにした」

引岸(ひきぎし)「よろしくおねがいします、からんさん」

からん「よ、よろしくお願いします…」

かだん「こっちの組はなんか意図があるのか?」

句崇刃(くたかば)「いやこっちにある、というより屋我利(やがり)さんの似力が空港だと使いにくいからだ」

屋我利(やがり)「確かにコンクリートなどでできた建造物ではむやみやたらに使えないんじゃ…」

句崇刃(くたかば)「逆に山道であればかなり強い、だから山道を通るんだ」

かだん「なるほどなぁ、探偵みたいだ…」

句崇刃(くたかば)「探偵だよ(怒)」

げ ん こ つ

かだん「いたァ!」

句崇刃(くたかば)「あとは普通に俺の方が強いから俺がつくだけってことだ」

かだん「そうなのか?」

句崇刃(くたかば)「そりゃ、ここで修行してたしな…あの爺さんにも稽古つけてもらってたし」

室伏(むろぶし)「爺さんとはもしかしてここの当主の?」

句崇刃(くたかば)「そう、信館師範だよ」

ここ名織(なおり)事務所の組長は名織(なおり) 信館(のぶたち)。かなさんのお爺ちゃんである

句崇刃(くたかば)「ま、だから護衛についてはそんなに心配しないでくれ、とりあえずもう行こう」

屋我利(やがり)「もういくんでぃ?」

句崇刃(くたかば)「相手方に情報を与える前に出し抜く方が早そうだ」

かだん「室伏(むろぶし)サン、これ…」

室伏(むろぶし)「これは…?」

〜そして皆が特殊車に乗り込んだ後〜

春咲(はるさき)句崇刃(くたかば)君!これ」

句崇刃(くたかば)「これは?」

春咲(はるさき)「お守りよ…無事帰ってきてね、その間にうんと強くなっておくから!」

句崇刃(くたかば)「あぁ、行ってくる」

句崇刃(くたかば)達は空港目指して山道へ〜

邪魔者達「室伏(むろぶし)のとこのものだな、覚悟!」

からん「ヒャア!」

句崇刃(くたかば)屋我利(やがり)さん!」

屋我利(やがり)「おうよ!拍土脚(はくどそう)!」

技によって山の地盤が崩れ、追手の陣形が崩れる

邪魔者「覚悟!」

引岸(ひきぎし)「させません!」

武者の刀により攻撃を防ぐ!

引岸(ひきぎし)「大丈夫ですか?」

からん「は、はい!あっ」

からんが伏兵を見つけると

からん(句崇刃(くたかば)さん…6時の方向に3人隠れてます)

句崇刃(くたかば)「ありがとよ!くらいな!」

隠れている3人に向かって句崇刃(くたかば)が攻撃する

句崇刃(くたかば)鬼連蹴り(きれんげり)!」

かだん「はぇーやっぱ強いんだなぁ」

ちなみに運転はかだんがしている

句崇刃(くたかば)「運転させてるけど免許とか大丈夫なんだろうか…」

かだん「あぁ、試験に受かって取ってるから安心してくれよ」

句崇刃(くたかば)「鍛治師の試験に運転免許必要なのか…?」

かだん「…いや?フォークリフトの時だけど」

句崇刃(くたかば)「いったい何個仕事してきたんだ…」

かだん「まぁ生きるために必死だったからな、できることならなんでも言ってくれていいんだぜ」

句崇刃(くたかば)「今度ご飯作りでも頼むか…」

〜そして空港前〜

フェルヴェーレングの尖兵「きたな室伏(むろぶし)家、そして句崇刃(くたかば)達よ」

句崇刃(くたかば)「俺のことを知ってるってことは組織絡みか、話を聞きたいから生け捕りにしたいが」

先兵「くらえい!」

槍をふるうが…

句崇刃(くたかば)「遅いぜ…廻鬼廻(かいきまわし)!」

尖兵の1人を掴み周りの尖兵たちに次々にぶつける!

尖兵「ぐぁ…」

かだん「なんかこんなこと言うのなんだけどあの事務所出の武闘派みんな野蛮じゃねえか?」

室伏(むろぶし)「まぁ、あそこは先祖が鬼だからのぅ…なんならあそこかはるか昔の鬼ヶ島の跡地とも言われとるし…」

引岸(ひきぎし)「まともに戦いたくはないですね…」

〜空港到着〜

句崇刃(くたかば)「とりあえずかだんはあいつらから聞ける情報あったら聞いてくれ」

かだん「あぁ!なにがなんでも吐かせるぜ!」

句崇刃(くたかば)「………屋我利さんは入口の方で不審な人物がいないか見張ってくれ」

屋我利(やがり)「まかされたぜぇ」

句崇刃(くたかば)引岸(ひきぎし)さんはからんといっしょ手続きを頼む」

引岸(ひきぎし)「はい、いってきます」

からん「句崇刃(くたかば)さんも気をつけて…」

句崇刃(くたかば)室伏(むろぶし)はここで俺と待機だ」

室伏(むろぶし)「その…トイレに行きたいんじゃけど…」

句崇刃(くたかば)「わかった、入口に立って待ってるから何かあったら大声を出してくれ」

室伏(むろぶし)「わかったのじゃ」

〜各々行動中〜

引岸(ひきぎし)「チケットなど諸々取れました、出発できますよ」

屋我利(やがり)「こっちも怪しいのは通らなかったぜぇ」

かだん「尖兵からちょっとは情報は得れたけどその前にトイレ行ってきていいか?」

句崇刃(くたかば)「まあこのままあとは見送るだけだからいいぞ」

そうして飛行機を待っていたのだが

アナウンス「非常事態により飛行機の運行を中止します!中止します!」

句崇刃(くたかば)「な、なんだ!?」

かだん(あ、姉貴!大変だ!殺人事件だ!)

からん(なんですって!?)

からん「みなさん大変です!空港内で殺人事件だってかだんから」

屋我利(やがり)「なんだってぇ!?」

句崇刃(くたかば)「クソ…邪魔するためにそこまでやるのかよ…」

引岸(ひきぎし)「とりあえずいきましょう、かだんさんも心配だ」

護衛の任務の作戦会議で皆の能力などの会話をして親睦を深めた…相手方に情報を与えないためにも即断即決で空港に向かう、山道での追手を返り討ちにして空港前のフェルヴェーレングも倒して情報を得る。空港で準備を整えついにお見送りのタイミングになったところで殺人事件が起こる!一体誰が犯人なのか!?そしてここまでして邪魔をしようとする組織の悪意を掻い潜ることはできるのか!?


画竜点睛・エスケープ file.3に続く…





ハイエンミュラー「…まったく、そんなもの見てなにが楽しいのかな」

???「………(笑顔)」

ハイエンミュラー「まあ深くは言及しないけどさ、ちゃんと始末してきてよ?一応君はボクと同じ地位を得ている組織の中核なんだからさ…」

???「…………(不貞腐れた顔)」

ハイエンミュラー「にしてもあの雪女は君の宿敵だし、あの男に至ってはまさかこの組織の…」

???「…………(ニタァと笑いながら何処(いずこ)に消える)」

ハイエンミュラー「………ハァ、同僚がこんなんだと気が滅入るどころか狂っちゃうよ」

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― 新着の感想 ―
盛り上がってまいりましたね。 仲間も増え、どのように敵をかいくぐる科楽しみです
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