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水道水の備忘録。  作者: 水道水。
5/22

あの夏を生きた僕へ。

今日は、読んだ恋愛小説が面白かったので、プラマイ100です。

六月某日。


僕が初めて自殺を図ったのは、僕が小6の夏の時分のことだ。

助けてが言えない僕は、助けてを言う前にキャパオーバーになり、死を選んで逃げようとした。

水道水の名前の由来は、初めて図った自殺方法が、水道水によるものだからである。

夏という季節も冬という季節も死ねなければやってくる。

『でもまぁ、夏は嫌いかな』なんてふてぶてしく呟こうとしているが、リスカでメンタルを整えている僕としては、夏のリスカと半袖については死活問題である。

じゃあ、冬は大丈夫なのだろうと思われているのだろうが、リストカッターとしては喜ばしい季節なのだが、暗所恐怖症の人間としては、帰り道に戦慄する生きにくい季節である。

初めて自殺未遂という履歴がついた小6の夏を、もう一度繰り返せと言われたのなら、僕は喜んで首を吊るだろう。

六月十一日なうである。

地球温暖化による影響で半袖デビューを迎えねばならぬ季節となった六月。

もう一度メンタルが保ちにくくなる夏が来る。

結局私が生きやすい季節などないのだろう。

来週辺り、生きていたら名前をブロンに改名しているかもしれない夏が来る。








この作文は、英語の授業の時間に

『水道水は好きな季節とかある?』

と、聞いてきた英語教師に捧げる。

オチがないのが、水道水の備忘録。

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