読前感想文。
僕にオチを求める方がきっと間違ってるんだよ。僕。
五月某日。
『ゴールデンタイムの消費期限/斜線堂有紀著』を読む前に。
ダンジョンに出会いを求めるのは特に間違っていないと思うが、僕に本との出会いを覚えてろというのは間違っていると思う。
SNSで相互フォローをしている人間のツイートがタイムラインに流れてきたのもあるし、読書メーターで相互フォローをしている人間の読了通知がタイムラインに流れてきたのもある。
覚えていないことだけは確かだ。
タイトルを見て、ハルヒばりの直観で『エモい』と思った。
我が親愛なる友人のウィキペディア君に、『エモい』という若者言葉の意味を解説してもらったが、今一度意味が分からなかった。
もしかしたら、22世紀において、13という齢はもう若者に分類されないのかもしれない。
とにかく、消費期限ではなく、賞味期限となっているところにエモ味を感じた。
フィーリングだ。ああ。
流行についていけないのなら、僕が流行を作ればいい。それだけだ。
小学三年生の頃、授業中に何らかの経緯で賞味期限の話になり、前橋くんのお兄ちゃんが、
『賞味期限の切れたハンバーグを口にして、お腹を壊したことがある』
という、貴重だが需要が全くない情報を手に入れた。
その当時の私は、賞味期限という未知の四字熟語に恐怖を覚えていたのかもしれない。
だが五年の年月を経て、たくましくなった僕は、先月に賞味期限の切れた豆腐を食べた。
これが成長というものなのだろう。知らないけど。
説明が遅れたが、賞味期限というのは私のテストの成績と同じで保険がきかないものだ。
消費期限とは、食ってみな(あの世に)とぶ(かもしれないぞ)という意味である。
飛びたいのなら、ぜひ飛ぼう。
You can fly.だ。
ということは、だ。
ゴールデンタイムとは、直訳で輝く時間という意味だ。多分。=①
消費期限とは、You can fly.だ。=②
つまり組み合わせると、輝く時間に貴方は飛べるという意味なのだ。=③
①、②、③から私は、この小説はパイロットかキャビンアテンダントの話だと推測する。
読前感想文とか記しながら、普通に読後に著した読後感想文。