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世界はこの一冊の本によって支配された  作者: 未知風
一章「リスタート」
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九話「鉄よりも強いモノ」

彼は私を見て大笑いしている。


「相方が弱ってるのを見て悲しくなったか?」

「うっさい、あんたなんか……私が何とかする。支羅雪姫〈しらゆきひめ〉!!」


雪が降り始める。全体的に寒い。


「うぅ……」

「ごめん、メアさん」

「鉄守兎〈てっしゅう〉」


鉄でできた兎が彼の周りで飛び跳ねている。私の技は無意味のようだ。どうしても勝てないのか?手足に冷たい物が触れる。


「動けなくしてエッチなことしてやるよ。この鉄でな」

「やめ……て……」

「メアさん!!」


彼女の弱っているところを見ると、私なんてどうでもいいのになんて思えてしまう。それでも助けて欲しい気持ちは高まってしまう。


「助けに来てよ、父さん……いつもこんなんだから」

「ママが呆れるって?」


バイクの音と共に、鉄の男は吹き飛ばされた。ヘルメットで見えないが、声からするとお父さんのようだ。


「ったく。何が何なんだか。よう、お前、いっちょ死んどくか?」

「お前は……」

「海塚幸平〈うみづかこうへい〉。こいつの父親であり、お前を殺すものだ。無厳喰管〈むげんくうかん〉」


男の後ろに黒い何かが出たかと思いきや、男の悲鳴と共に消え去ってしまった。どうやら、無事奴を倒したようである。

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