表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世界はこの一冊の本によって支配された  作者: 未知風
一章「リスタート」
4/9

四話「血を吸う女」

バイクは道を沿いながら突き進む。それにしても車などの乗り物は私たちが乗るバイク以外は走ってない。しかししばらく走らせていると、私たちの前に六人乗りぐらいの自動車が現れる。


「いたわ」とメアさんはつぶやく。


バイクはスピードを上げて自動車に向けて走り込む。そのままいけば追い付けるところだった。銃声が鳴り響いた。


「痛っ」


言葉を発するメアさんの左腕には血が流れていた。


「メアさん……」

「驚かないで。こっちの方が私にとって好都合だから……血化道(ちかみち)


メアさんは指で漢字を書いた。自動車とバイクを繋ぐ赤い道が出来ていた。私は先ほどのノートに書かれた言葉を思い出す。


『……ただ血を扱う女は怖いってことは覚悟しとけ』


確かにそう書いてあった。つまり彼女が”血”の漢字を出せる筆術使いであるってことを教えたかったのだろう。ただこれはまだ自動車の足跡を辿る一歩に過ぎない。私も何か出来ないかと頭を巡らすのだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ