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1shot 1kill  作者: ウォーリア
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それは突然に

初めて書きました!暖かい目で見て頂けると幸いです。

スコープ越しにターゲットを見ながら、集中力を極限まで高める。


すると、世界がまるでスローモーションのように感じることが出来た。


それは、とても懐かしい感覚だった。

前に1度だけこの感覚を味わったことがある。






俺は趣味でサバゲーをよくしていた。


ある時4v4で行った試合で、敵チームが強く、チームメイトが全滅してしまい残るは俺1人になってしまう。


敵は4人健在なのに対してこちらは味方が全滅、残るは俺1人という状況になっていた。


そんな絶望的な状況下にさらされ、集中力が極限まで高められた俺は、世界がスローモーションのようになり、今なら必ず当てられる。


そう感じられた。


結果、その試合に勝つことが出来なかったが、敵を残り1人まで倒すことが出来た。






その時と全く変わらない感覚を感じながら、照準を合わせ、トリガーを引く。


そのライフルから放たれた弾丸はターゲットの頭部を撃ち抜き、絶命させた。

 

「ふぅ」


依頼を無事成功させることが出来たことに安堵のため息を吐く。


そして、すぐにターゲットの護衛に見つからないよう移動を開始する。


今回のターゲットは市民を騙し自己破産させ奴隷として売り飛ばして金を稼ぐという事を行っていた。


そんな奴を殺したことに罪悪感はない。

それに、人を殺すのにはもう.....慣れた。


その時、ふとこれまでのことを思い出す。






まだ俺こと斉藤 雄太(さいとう ゆうた)が高校生だったころ。


いつものように学校から帰宅して、ゲーム機とモニターの電源を入れ、ゲームをやり始めた時に、それは起こった。


最初は少しラグがある程度だったのが、いきなり酷くなり画面がフリーズしてしまった。


「クソ、運営何やってんだよ。今いいところだったに」


最初、ラグが酷いのは運営が悪いと思い、悪態をついてゲームを再起動させようとホームボタンを押しても全く反応が無かった。


「は?マジなんなのクソイラつくな」


また悪態をつきながら、やりたくないが本体の電源を切ろうと思い電源ボタンを押すが全く反応しなかった。


「マジか…最っ悪」


本体が壊れたと思った俺は、修理に出さないといけないと思いテンションが下がっていた。


それに今、お金があるかどうか分からないから確認しようと財布を取りに行こうとしたが、体が金縛りにあったみたいに全く動かすことが出来なかった。


「な、なんだ!?」


突然の事に驚き戸惑っていると。


いきなり、どれだけ電源を切ろうとしても切れなかったゲームの電源が切れ、モニターが真っ暗となった。


「!?」


そして、画面が砂嵐となり視界が暗転した。


真っ暗な中、どれだけ時間が経ったのか分からない。


1時間かもしれないし1分かもしれない、それとも1秒も経っていないのかもしれない。


体が動かすことができるようになり、目を開けてみると、そこには鬱蒼(うっそう)とした木々に囲まれていた。


「なんだここは…」


状況が全く把握できず混乱してしまう。


そんな俺の前に現れたのは狼のような何かだった。


なぜ何かなのかというと、それは狼にしてはでかくて164センチある俺よりもさらに大きく、毛並みは黒く額に第三の目がついていたのだ。


その狼のような何かはこちらを見下ろしていた。


「ひっ!!」


俺はあまりの恐怖に腰を抜かしてしまった。


『人の子よ、何故ここに居る?この森は人間との契約で足を踏み入れないはずだが』


そう言ってこちらを睨み付けてきた。


「あ、え、と、えぇ?」


俺は突然の事と、現実では起こり得ないことに困惑し上手く言葉が紡げなかった


『貴様、ふざけているのか?』


その狼のような何かはどすのきいた声でさらに聞いてきた。


まだ困惑しているが、ここで何も言わなければ何をされるか分からないという恐怖心から今、自分がどの様な状況か伝えることにした。


「お、俺は、自分の部屋でゲームをしていたら突然目の前が真っ暗になって、えっと、それで、気づいたら此処に...」

 

そう言うと、狼は、聞き返してきた。


『それは本当か?』


「は、はい!!」


狼はしばらくこちらを見ていたが


『フム、嘘は付いていないようだな』


そう言って何かを考え込んでいた。


『ならば着いてこい』 

 

狼はそういうと此方に背を向け歩き出した。

俺はいきなりの展開に戸惑ってしまい動くことが出来ずにいた。


すると狼は振り向き

『どうした、早く来い』

と、そう言ってきた。


俺は慌てて追いかけ始める。


「ま、待ってくれ。一体何処に行くんだ」


俺はそう聞きながら追いかけると、狼は

『ついてこい、付けばわかる』


そう言ってどんどん進み始める。意外と進むのが速くて、ついて行くのに精一杯になりながら何とかついていった。

すると、狼がいきなり止まった。


『着いたぞ』


息を整えながらながら前を向くと、其所には人工的に掘られたと思われる洞窟があった。

その事に驚ていると。


『此処は嘗ての契約者が掘った洞穴だ。今は我の寝床として使って要るがな。まあ、そんなことはどうでもいい。中に入れ』


入るよう言ってきたので俺は狼についていき洞窟内に入った。

意外と中が広いようで、更に驚いた。


「あの、聞きたいことがあるんですが」


俺がそう言うと、狼はこちらを向いた。

どうでしたか?


何かアドバイスを頂けるとありがたいです。

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