表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
79/87

第76話 ニョッキたっぷりミネストローネ

三つ目の評価を頂きました。ありがとうございます!

 ミネストローネといえばトマトベースの野菜スープを連想する人が多いかもしれないが、今回作るミネストローネはちょっと違う。

 アクセントとしてニョッキを入れようと思っている。ニョッキはこの世界にない料理だから、皆に珍しいスープに思ってもらえるだろう。

 まずはニョッキ作りからだ。

 ジャガイモを鍋に入れてふかし、熱いうちによく潰す。

 小麦粉と塩を加え、粉っぽさがなくなるまでよく捏ねる。

 生地がまとまったら小さくちぎって丸め、フォークで軽く潰すように押さえる。

 湯を沸かし、沸騰したらニョッキを入れて茹でる。浮き上がってきたら茹で上がりだ。

 できたものはざるに上げて寄せておく。

 次に、ベースとなるスープ作り。

 ジャガイモ、人参、玉葱、キャベツ、ベーコンを切っていく。キャベツは大きめのざく切りに、他の材料は一センチ角に切る。

 鍋に油をひいてみじん切りにしたにんにくを入れて、香りが立つまで炒める。香りが立ったらベーコンを加える。

 ベーコンに熱が通ったらジャガイモ、玉葱、人参を加える。玉葱が少し透き通るまで炒めていく。

 野菜を炒めたら水とコンソメを加えて煮る。キャベツはこの時加えるぞ。

 十五分くらい煮たら、トマトの水煮を加えて更に煮込む。灰汁が出たら丁寧に取り除き、塩と胡椒を加える。

 最後にニョッキを加えて軽く混ぜたら器によそい、チーズを掛けて細かくしたパセリを散らし、出来上がりだ。

 今回は省略したが、レッドペッパーを入れるとピリ辛になる。その辺は食べる人のことを考えて入れるかどうかを決めてほしい。

 辛いのはフランシスカが苦手なんじゃないかって思ったんだよな。俺は辛い方が好みだが。

「リベロ、これにも保温魔法を頼む」

「いいよー」

 保温魔法を掛けてもらって、ワゴンに載せたら会場に運ぶ準備は完了だ。

 今回は特別な席に料理を出すということもあって、会場に料理を運ぶ役割は料理長であるシーグレットが担っている。

 出した料理の説明をしたりと、単に料理を運ぶだけではなく特別な役割があるからだ。

 が……

「なあ、シーグレット。料理運びの役目、俺にやらせてもらえないか」

「は?」

 シーグレットの片眉が跳ねた。

「国政と言っても過言じゃねぇ会だぞ。そんなの許されるわけがねぇだろが」

「頼む」

 俺はシーグレットの顔をまっすぐ見据え、言った。

 ここで目を逸らしたら駄目だ。

「俺はこの晩餐会が成功するかどうか見届けなくちゃならないんだ」

「…………」

 シーグレットの鋭い視線が俺に浴びせられる。

 沈黙が怖い。

 でも、俺は何が何でも晩餐会の行く末を見届けなければならないのだ。

 人間と、魔族が手を取り合う瞬間を──

 この目で見る必要があるのだ。勇者として。

 しばしの沈黙の後、シーグレットが開口した。

「……単なるお祭り根性で言ってるわけじゃねぇんだよな?」

「ああ」

「……分かった。この料理を作ったのはお前だ、来賓に粗相がないように、しっかりと務めてみせろ」

 ただし、と彼は付け加えた。

「オレも料理長として同行する。元々決まってたことだからな、それだけは変えるわけにはいかねぇ」

「それは構わない。ありがとう」

 俺は頭を下げた。

 いよいよだと思うと、自然と全身に力が入る。

 さあ、世界の命運を決めるパーティーの始まりだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ