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第75話 チョップドサラダ

 サラダと一口に言っても色々あるが、今回は晩餐会の席に出す料理ということでちょっと小洒落た見栄えのサラダを作ってみようと思う。

 スプーンで食べるサラダ、チョップドサラダだ。

 材料はトマト、胡瓜、レタス、パプリカ、玉葱、ブロッコリー、コーン、オリーブ。

 それに加えてアラグレアトゥーナというまぐろに似た赤身魚の切り身を用意した。

 サラダといえばツナは必須だろう。まぐろがあるなら作ってみようと思う。

 まずはツナ作りから。

 アラグレアトゥーナの切り身全体に塩を振って二十分ほど放置し、出てきた水分を布とかで拭き取る。

 鍋にアラグレアトゥーナ、潰したにんにく、ローリエを入れ、オリーブオイルをひたひたになるくらい入れる。

 竈の火加減を調節して、弱めの中火で鍋を火にかける。ぐつぐつとしてきたら火を弱めて二十分ほど煮込む。

 煮込んだら、竈から下ろして冷めるまで放置。これでツナの出来上がりだ。

 ツナといえば市販されているものを買うのが一般的だが、この手作りツナの味は食べたらきっと驚くと思う。まぐろをオリーブオイルで煮込むだけでできるから、時間がある人は是非手作りに挑戦してみてほしい。

 どれ、味見を。

 ツナの端っこをほぐして、ぱくり。

 うん、美味い。今まで食べてきた市販のツナとは味が違うね。これならきっと皆も満足するだろう。

 ツナができたら、いよいよサラダ作りだ。

 ブロッコリーを塩を少々入れた湯で茹で、細かく切る。

 それ以外の野菜は全て一センチくらいの大きさの角切りにしておく。

 ボウルにオリーブオイルを入れ、酢を少しずつ加えながらドレッシングを作り塩と胡椒で味を調える。

 ドレッシング入りのボウルに切った野菜とほぐしたツナを入れてよく和えて、塩と胡椒を加えたら完成だ。

 このサラダを作る時のポイントは、野菜を切る時の大きさをなるべく揃えること。その方が食べやすいし、見栄えも良くなるからだ。

 器にこんもりとサラダを盛り付ける。

 あれだな。ヤングコーンとかあったら入れたかったな。

 ほんの少しサラダが余ったので、それは空いている器に入れて置いておく。

 後で食べるかと冷蔵庫に入れようとしたら、横から伸びてきた手が器をさっと取り上げた。

 シーグレットだ。

「これは何だ。余りか?」

「そうだよ。後で食おうと思って」

「成程」

 俺からの返答を聞くなり、彼は指で野菜を摘まんで口へと運んだ。

 相変わらずすぐ食いたがる奴だな。

「ふむ……これは酸味が利いていて美味いな」

「あっ、料理長だけずるいっス!」

「マオ、俺たちも食っていいか?」

 夕飯作りをしていた皆がわっと騒ぎ始めた。

 流石に此処にいる皆の口に入るほどの量はないからな。ここは我慢してもらおう。

 そのうちちゃんとしたまかないとして作ればいいだけだし。

 さて。ラザニア、サラダ、ときたら後はスープだ。

 晩餐会まで後一時間半。何とか時間以内に全部の料理を揃えられそうだな。

 よし、最後の料理、気合を入れて作るとしますか。

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