二話
暫く歩いていると沢山の建物と人が見えてきた
おそらく鍵山雛が言っていた人里があれなのだろう
人里に着くと賑やかな喧騒が聞こえてくる
昼は何を食べるのか、あれはもしや外来人ではないか、など四方八方から聞こえる人々の会話を聞くに今は昼時らしい
…
(来てみたはいいけど一体どうしたらいいんだろう…)
何をしたらいいのか全く分からず歩き回っていると鈴奈庵と書かれた本屋の様な店が見えた
記憶も戻る様子はなく、ここの事について調べるのがいいのかもしれないと思い入ってみる
?「いらっしゃいま…」
?「外来人の方ですか!」
と急に食い付くように来たので少し驚きつつも
「た、多分そうです…」
と答える
?「もしかして軍人さんですか!」
「た、多分そうです…」
?「本では見たことあるのですが実際に目にするのは初めてです!」
?「もしかして幻想郷にはまだ来たばかりですか?」
「た、多分そうです…」
(あれ?僕ずっと同じこと言ってない?)
?「じゃあ幻想郷について教えるので外の世界について教えてください!」
「え、ええっと…」
?「あっごめんなさい…ついテンションが上がっちゃって」
?「先ずは自己紹介からですよね!私は本居小鈴と言います!あなたは?」
「あ、あのそれが…ええっと…」
小鈴「記憶がないのですか…」
小鈴は見るからに落胆していた
「す、すみません…」
暫くすると小鈴が、はっと何か思い付いた様な素振りをして
小鈴「そうだ!ここで働きませんか!」
「えっ?」
小鈴「そうしたらここの本自由に見ていいですしWin-Winです!」
Win-Win…なのだろうか?正直、人手不足の様には見えないが…
「いいんですか?」
小鈴「ダメだったら私から提案なんてしませんよ!」
小鈴(そうしたら私もゆっくりと妖魔本を読めますし)ニヒヒ
(なんか悪巧みをしてるみたいですが…まぁ悪い人ではなさそうですし大丈夫かな?)
「それなら是非、働かせてください」
小鈴「よしきた!それならさっそくお母さんに話してきます!」
(そのお母さんは良しとするのでしょうか…?)
不安を残しつつも怪しいぐらいにニコニコと笑う小鈴を見送った
(…)
(普通に口論する声が聞こえるのですが…)




