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File.4


「そういや式部は芸能特待なんだよな。…しかも、特異例のアッチ系で…」


「はぁ、でも理事長の話しでは、祖父が最初のアッチ系で芸能特待を獲得したと聞いています」


 俺達が『アッチ系』(※訳…霊感がある)と、話している理由は穂積先生のせいだ。


 どうもこの先生は幽霊の幽の字も嫌いらしく、俺をフルネームで呼ぶ気はない!と宣言してきた。




「遺伝って奴か~。よし、もし俺様に困ったことが起きたら、お前を頼るからな!」


「それは無理です。俺には除霊もしくは浄化などの術は全て使えません」


 俺がきっぱり断ると、さすがに先生は?マークを頭に貼り付けている。


「式部、お前どうやって、櫻ヶ丘学園高等部の転入試験をパスしたんだ?」


「ほぼ、祖父のコネです………」


 この返答に穂積先生は「なるほど」と、妙な感心をし、というか俺の祖父が有名な霊能者だったと知っているらしく、納得してくれた。


 そんなこんなで、次の授業が始まるまで教科書の受け渡しや、ここの学園の注意事項などを聞くことになった。




「式部、ここ、櫻ヶ丘学園(中・高等部)は男子校だ」


「はい、もちちん知っています」


「で、男子校というと?」


 穂積先生はどうやら、俺に何かを言わせたいらしいが、質問の意図がわからず首を傾げてしまう。


「ヒントだ。1.むさ苦しい男の集団。2.閉鎖的空間。3.ここでの恋愛対象は?」




 1はここが男子校ということだよな。


 2は全寮生ってことで。


 3の恋愛対象はどこに行くかって………まさか、金持ち学校で、そんなことあるはずはないよな?


 が、そんなわずかな俺の希望を穂積先生は木っ端微塵に打ち砕く。


「お前には全く関係はないことだと思うが…一応言っとくぞ。ここの恋愛対象は男に向う」


「まさか、ホモだらけっとか?」


「いや、ホモ&バイ90%、天然記念物のノーマル10%ってところだ」


 こんなことを聞いて、俺が一番初めに思ったことは、もしかして、幼馴染の3人もなんだろうか?っと、いうことだ。


「まぁ、お前には誰も惚れんとは思うが、ここでは人気者に近づかない限り、強姦なんてことにはないからな」


「強姦…。それって犯罪じゃ………」


 右頬を引きつりながら質問してみるが、穂積先生は平然とし、「ここには親衛隊があるからな」と言う。


 全く意味がわからん?


 何の親衛隊?親衛隊=強姦?どうやったら結びつくんだ?


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