おまけ1~俺のルームメイトが猫又になった理由~①
転校初日、俺様先生&櫻ヶ丘学園高等部のごくわずかな生徒に恐れられ、幽霊部員なった俺は、寮の自分の部屋で硬直していた。
「我輩は猫である。しかも、尻尾が3本あって、トラ猫だ………」
櫻ヶ丘学園高等部寮は、1、2年は2人部屋である。
2022号室、それが俺、式部幽の部屋となるのだが、もちろんルームメイトもいる訳で…。
「えっ?なになに?君、式部君だよね」
只今、共同スペースのリビングにて、ルームメイト君と対峙しているのだが、自己紹介する前に部屋のソファーに悠然と座っている猫(尻尾がかなり多いが)に気をとられ、妙なことを口走ってしまったようだ。
「あっーと、うん。俺、式部で合ってる。………で、ソファーいる猫は、なに?」
ソファーはリビング中央に置かれているので、ルームメイト君も見えているはずなんだけど…。
「えっ!?やっぱり、この部屋いるの?ねーねー、やっぱいるよね、トラ猫!!」
そう言ったきり、ルームメイト君はいきなり「ぎゃ~~~!!」と、叫び、部屋から飛び出し、いなくなってしまった。
やはりというか、またしてもというか…この猫は、幽霊さん(この場合妖怪か?)のようだ。
とりあえず、挨拶しますか。
「えっと、はじめまして、式部幽です。これから、ここの住人になりますので、よろしくお願いします。」
〔ほぅー、ワシが視えるのか小童。ワシの名前は華だ。ちなみに、オス猫の猫又じゃー〕
「ハナさんですか?イッテーーー!!」
猫又さんの名前を口にしたら、猫又さんから教育的指導(見事な爪で引っ掻かれた)を受けた。
〔ワシは『華』じゃー!!『ハナ』でも『花』でもないわ!〕
「すみません。で、華さんはなぜここに?」
手の甲にできた傷を撫でながら聞くと、少し哀しそうな顔をし、話しはじめる。
〔ここはワシのお気に入りの場所じゃ。以前は旧家に憑いておったのじゃが、取り壊されてのぅー…。〕
なるほど、それで今はここに住んでいるのか。
ここ、敷地は広いしな、猫又の1匹や2匹いても………普通は良くない。
が、まぁ、俺に害がなさそうだからいいか!




