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File.13


 そんなこんなで昼休み食堂にて…。


 食堂は講堂でした。じゃなくて、それほどデカくて、無駄に煌びやかな場所だった。


 しかし食堂の使い方は食券で、受け渡しも各自がやらなければならず………なぜにド田舎高校と同じなんだ?ここって金持ち学校だろ!?




 食堂を案内してくれたのは、合川。


 そして騒ぎを聞きつけてやってきた親友こと、宇佐原八緒うさはら やおは、なにやら無駄に俺にニコニコと笑みを浮かべて、一緒に食堂についてきました。


「幽、それじゃ、説明してもらおうか?遅刻はさて置き、転入初日になんであんな騒ぎになるんだ?」


 飯を食べる前に突っ込まれました。


 なるべくなら早く食べたいんだけどな…。


 俺の選んだ昼食は塩ラーメンだ。




「えっと、合川、この場合やっぱ俺が原因かな?」


「完全に式部だろ。宇佐原、俺から説明するが、1年F組の教室内では、式部が何とか球で穂積をノックアウトしたことが騒ぎの原因だ」


「なるほど、魔球が原因か…。それじゃ、2年S組の件は?」


「それは、俺にも分からないな…」


 そして4つの目が俺に集まる。




 ズッズズズー。


「いや~、金持ち学校のラーメンも中々のお味で!」


「幽………」


 あ、マズ。八緒から黒いオーラが…もう一押しすると決壊して、お怒りモードになるな。


「座っていたんだよ」


「「何が?」」


 八緒と合川がユニゾンして突っ込んでくる。


「だ・か・ら!俺の席に幽霊王子が座っていたんだよ!」


 この説明では意味がわからないので、幽霊王子が本体(身体)から抜け出し、俺の席に座ってくつろいでいたと説明する。


 まぁ、いきなりの展開で俺もかなり動揺していたので、2年S組に殴り込み、幽霊王子を本体(身体)に戻すべく、往復ビンタしてしまったことも補足説明しておいた。


 部活も………入部したくないけど幽霊部に入ったと言ったら、八緒は呆れるを通り越して、悲愴な顔をしてくれた。


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