表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/27

File.12


*****


 ○月×日明朝、式部幽君15歳が櫻ヶ丘学園高等部敷地内で、何者かの手により変死体となって発見されました。


 周囲には妙な液体がとびちり、何かの事件に巻込まれた可能性があるとのことです。


 犯人はいまだはっきりわかっておらず、現在警視庁では現場検証を始める模様です。


*****




 で、【俺の幽霊事件簿2】 BAD END!?


「がぅぅーーー!!そんなのイヤじゃぁぁーーー!!」


 自分の考えに凹みながらも、幽霊王子にすがってみる。


「取引材料はなんでしょう?」


 幽霊王子はニコニコ笑みを見せているが、この感じはただでは引き受けてはくれないだろう…。


 俺は泣く泣く条件を聞いてみる。


「幽霊部入部が条件!ほら、どうする?」


 ヒラヒラっと、いつの間にか用意してあった幽霊部入部届けの用紙を振る、幽霊王子…一度殺してやりたい。




 抹殺か入部か…。


 選択肢は1つしか残されていないじゃないかー!!


 ………渋々ながら、幽霊部入部届けにその場で記入。


 カキカキ………。


 こうして俺は幽霊部に入部することになった。







「皆さん、お騒がせしてすみません。この生徒はオレの睡眠障害を解決してくれるためにわざわざ教室まで来てくれた、1年F組の式部幽君です。多少強引な方法ではありましたが、オレのたっての頼みなので、彼に乱暴なことはしないで下さいね」


 幽霊王子は、笑顔全快の王子スマイルでクラス全体を見回し説明する。


 そうすると教室にいる生徒達からは…。




「すごい下級生もいたもんだな…。あのローズを起こせるとは…」


「薔薇王子が言うなら仕方がないよね…」


「病気の治療だしね」


「ローズもやっと先生の授業をまともに参加することができるようになるのか」


 最後の台詞は教師のもので、とても感激して泣き出している。




 オイ、幽霊王子、お前は睡眠障害なんかじゃねーだろー!!


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ