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VRのその先に  作者: 気まぐれ
第1章 物語の始まり
7/70

オマケ: 切咲静香の夢

スミマセン、只今余り時間がなくって、何時もより短くなりました

風が吹く野原。その真ん中に一組の男女が佇んでいた。男の方はポンチョ風の黒マントに赤いマフラーという変わった出で立ち、そして女の方は着物風装備を羽織った美女だ。


2人は立ち尽くしていたが我慢できなくなったのか、男の方が女性を抱きしめた。


「お前が好きなんだ…」


半ば枯れた声で男は喋る。


「してはいけない恋だと思っている、それでも!」


喋っていくと同時に更に女性を抱く力は上がっていく。女性は苦しかったのか、僅かな呻き声を上げた後、男に返す。


「私も、いけないと分かっていても止められない。でも、いつかは別れが来る。そんなの嫌なの! 一生一緒に居られないのなら、私は貴方に恋をしたく無い」

「それでも良い。この世界で何もなかった自分を変えたのは紛れもなくお前だ。俺はお前と居たい」

「○○○‼︎」

「○○‼︎」


感極まったのか、2人は抱きしめ合う。それはまるで、もう離したく無いとでも言っているかの様で。


そして、2人の顔が近づいて行き……


「キャーーーーーーーーーーーー‼︎」


まるでテレビが切れたかの様に途切れるシーン。声の主は言わずもがな、あのシーンがなんだったかのも言わずもがな。


「何で私、あんな夢を…」


そう、シズである。昨日のナナシの抱きつかれ、3秒程抱きしめられた後、「わ、悪い…」 とだけ言い残してナナシは宿から出て行ったのである。突然の事に動揺しながらも、タケ達を起こしてログアウトして夜食を食べ、風呂に入った後、就寝して今に至る。


なぜあんな夢を見たのか。彼女の疑問は彼女自身が良く知っている。静香にとってのナナシは良きパートナーだ。NPCという異例の存在でありながら彼と共に居続けたのは好奇心からだった。人間らしい言動に内心興味を抱きながらも、パートナーとして絆を深めていった。しかし恋心は生まれただろうか。


彼女は誰が見ても美人と言われる程綺麗である。しかし、良いとこのお嬢様でありながらそこらの学生と何ら違いの無い生活は、彼らに良い「友達」としての付き合いをさせた。


勿論告白を受けた事はある。しかし全て振った。只見た目などで付き合いたくなかったのである。親から持ってこられた見合いも全て相手の家に行って話し合いをする事で破棄した。


これによって家族からは疎まれているが、彼女は満喫した人生を送っていた。そしてコネクト オンライン とナナシの存在が彼女に更なる刺激を与えたのである。


現実としか思えないファンタジーの世界、襲い掛かってくるエネミー、武器を振るう自分。これら全ては彼女の人生に深く刻まれたのだ。


そして昨日、彼女達は初の「死」を知った。自分が消えて無くなり、また作り直される、今までの人生では逢えない感覚。それを知っていても、目の前で仲間が消えて無くなる現象は耐え切れなかっただろう。ナナシが壊れても仕方ない事だっただろう。だからこそ、あの夜自分を見つけた時、耐え切れず抱きついた。


彼女はそう思ってその事に付いて考える事を止めた。それなのにあの有様である。


「よし、考えるのは止めよ‼︎それより朝ごはん食べなきゃ」


自分が見た夢に改めて赤面しながらも、そして夢の中の自分に 「お前誰だよ‼︎」 とツッコミながらもシズこと切咲静香は、顔を洗いに洗面所に行くのだった

日曜日にはもっと長くして書くので、少数ながらも読んでくれる皆様、これからもお願いします‼︎

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