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VRのその先に  作者: 気まぐれ
第3章 戦争編
32/70

アッサリとした幕引き

リベルタ平原とテンガン山脈は言わば端と端の間柄である。円に似た形の赤の領土からすればほぼ同じ直径な為、端から端へと移動するにはそこまで時間が掛からない。

それは何故かと言うとーーー


「後どれ位で着く⁈」

「後数分と言うところだ、ナナシ」

「本当だろうな⁈タケル」

(まこと)だナナシ」


今ナナシ達はテンガン山脈に続く道を走っている。陣地でシズ達のピンチを聞いた後ある物を使って首都に飛び、最速でテンガン山脈を目指して走っているのだ。


帰還の陣


それが、ナナシ達が首都ハナに一瞬にして戻ったカラクリである。領主であるタケルが持つこのアイテムは、一瞬にして周りのプレイヤーなどと一緒に首都に転移するレアアイテムなのだ。

そして直ぐさまテンガン山脈を目指し今に至る。そんな彼等は今、走っている。

通常なら馬の方が良いのだろうが、スキルなどで体が常人のそれを超えている彼等からすれば、逆に馬が足手まといになり兼ねない。


故に、今は走る。

助けを待つ仲間の元へ。


因みに、ディクヌ達青の領土軍は帰って貰った。同盟に付いての説明である。


そして30分掛けて天元山に着いたナナシ達を待っていたのはーー


「さて、これでこの神器がどれ程の効果があるか分かった訳だけど……コレは毒として分類されるのかな?」

「俺は知らん、さっさと調べろ」

「無理みたいだ。お仲間が来ちゃったみたいだゼェ」

「………………」


倒れたまま動かない仲間と、その仲間を調べる3人組の男性だった。その内1人は直径20センチの石を両手に持っており、もう1人がナナシ達に気付いたのか、臨戦態勢に入っている。


数は3、対して此方は数百人。

変わることの無い圧倒的な物量の差。

それを目の前にして尚、3人は動じない。

それは自分の勝利を確信しているようで、

と同時に敵に対して油断しない、そんな心構えが見えるような雰囲気だった。


そしてそれは、一瞬の内に明かされた。

集団のほぼ全てが、同時の倒れる事で。


「な、なんだ⁉︎」

「どうした⁉︎」

まるで糸が途切れた人形の様に、パタンと音を立てながら仲間が崩れ落ちていく。

1分もしない内に、無事な人数はナナシとタケルを含めた10人まで下がった。


(何が起きた?)

それは一瞬。

何が起きたのか分からない程自然に、それは起きた。

分かった事は唯1つ。

それは毒か何かしらの悪影響が絡んだという事


一瞬の内に起きた惨劇を前に、タケルとナナシはその原因を探し始める。


可能性1:レベル

可能性2:装備

可能性3:スキル


(1番可能性が高いのは2と3だろう)

それがタケルの考えだ。

倒れなかったプレイヤーのレベルや装備はバラバラな点からレベル差による物では無いと踏んだのだろう。

ひっくり返った戦況を前に、残った全員の表情が引き締められる。既に乱戦に入る事は明確だった。今か今かと戦いが始まろうとした時ーーーー


戦力差が一気に下がった戦場に、倒れたプレイヤーを調べていた金髪の男の声が響き渡る


「もう来ちゃった。

まぁ、実験はこれで終了。

逃げるよ、2人とも」

それは逃亡の合図。

そして最初からこうなる事が分かっていたのか、2人は自然に踵を返して去っていこうとする。


「今度会うときは殺す」

「待っていろよ。楽しみだゼェ」

残り2人の身体から黒い霧がその姿を隠す様に現れる。

ナナシ達の視界を完全に塞いだそれが晴れた時には、既に3人の姿は何処にも無かった。


どうも、気まぐれです。

3週間とちょっとぶりですかね。

改訂したのは読んでくれたでしょうか?

2週間下さいとか言っておいて3週間経っちゃいましたが、許して下さい。

「待ってねーよ」とか言われたらそれはそれで悲しいですが。


それはともかく、やっと2日目が終わりました。ですがかなり長くなって飽き気味かと思われます。


なんとかして後4話位で3日目を書き終わりたいです。次の第4章の内容は殆ど出来てますし


これからもよろしくお願いします。

次回更新は3日後、いつも通りの朝12時前に

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