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VRのその先に  作者: 気まぐれ
第3章 戦争編
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犠牲の無い戦いは存在するか

それから5分、赤の領土プレイヤーはタケルによって集められた。

ぞろぞろと集まるプレイヤーを、タケルは自前で作成した台の上に立ちながら眺めていた。

しかし、この場にはタケやヤマトを始めとしたトッププレイヤーは居なかった。この場に居る上級者はタケルのみである。

全員が集まった時点で、タケルは大きく声を上げながら話し始めた。

今から始まるのは、特定の人間には言われていない、秘密の話ーーーーー




「タケ、タケ‼︎」

タケは自分を呼ぶ声に直ぐには反応せず、言葉の主を探してビックリする。どうやら、ぼーっとして直ぐ横から話しかけてきたヤマトに気付かなかったらしい。


それにヤマトも気づいたのだろう、批判もせず言葉を続ける。


「防衛戦、始めるらしいで。

弓部隊を反撃の要に、俺らは壁役や」

タケはそれに「分かった」とだけ答えると、ヤマトと共に持ち場へと行くのだった。


防衛の最前線にあるキャンプの中に、タケルは立っていた。その顔は悔しさに染められている。

先程の、トッププレイヤーを交えずに行った会議の結果を思い出し、悔しさから机を叩く。


「クソッ」

かなりの強さで叩いたのか、一発でHPを無くした机が消える中、タケルの呟きだけが場に残るのだった。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

防衛戦は難航していた。

押し寄せてくる敵、敵、敵。

終わりが見えないとでも言う程の物量を前に、味方の疲労はどんどん溜まっていく。

タケやヤマトも参加し、壁役を果たしていた。スキルで突進してくる相手を弾き飛ばし、敵の侵入を防ぐの彼らの役目だ。

そんな彼らの反撃役の弓部隊はと言うと……


「スキルは使い尽くせ!

何とかして守るぞ!」

何とかして敵の数を減らそうと、広範囲のスキルを使用していく。そんな彼らも、スキルの連発によってスキルディレイによる疲労が溜まる。


「もう、ダメ…無理……」

「寝るなぁ!寝たら死ぬぞ⁈」

また1人、疲労によって意識を失い倒れた。仲間の台詞が雪山で遭難した時の台詞に聞こえない事も無いのだが……今それをツッコむ者は居ない。


そんな中、最終防衛ラインに数人が集まっていた。それぞれが片手に何かしらのアイテムを持ち、円を組んでいる。そしてその中心に立つ男は肩にアンテナを掲げている。足元にはチョークで描かれた魔法陣があり、まるで今から怪しげな儀式でも起こそうな雰囲気……いや、起こす気なのだ。そして中心に立つヤスは、悲しげな目で、誰かに謝るようにコマンドを操作する。


辺りはいつの間にか何かを呼びような声に包まれ、光に包まれる。


「We are waiting for the star(我々は星を待っている)、

It has a dazzling light(それは眩い光を持ち)、

Drenched a become a light of hope(希望の光となって降り注ぐ)。

Without disappears the light(その光は消える事なく)、

It was shining in the darkness of the sky(暗黒の空で輝いていた)‼︎」


それは詠唱。天に届けとも言わんばかりに声を上げ、システムに無い何かを呼ぶ。

作られた魔法陣と高らかに告げられる詠唱が、システムに干渉して起きないはずの事象を引き起こす。


それは星を願う声だった。

消えない光を求める声だった。

落ちる事を求めた。

自分の身を犠牲にする事で。


「落ちろぉぉぉぉぉぉぉぉぉ‼︎」

その叫びと共に、空が暗転した。

どうも、気まぐれです。

今回の詠唱は翻訳使いながらやってみました。でも、厨二的なアレが…

次回更新は近い内に、では

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