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VRのその先に  作者: 気まぐれ
第3章 戦争編
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テンガン山脈の戦い

天に向かってそびえ立つ山が幾つも並び、その中央には一際高い山が存在する。

赤と黄の領土間に佇む「テンガン山脈」は今、騒音と共に戦場と化していた。


通常ならば只の山中の戦いになる筈だったが、「ある」存在がこの戦いを更に過酷にしていた。


言わずもがな、スキルの存在である。今テンガン山脈を上から見れば、あちこちで眩い光が見える事だろう。

更に彼らを必死にさせていたのは山脈のど真ん中に存在する、他の山と比べると一際高い「天元山」の存在だ


こういう山中の戦いの場合、誰が先に天辺を取るかが鍵となる。


-広大な視界を得る

-味方や敵の動きを把握出来る

-天辺からの狙撃

-奇襲を容易にする

-作戦が立てやすい


これらの利点を持つが為に、両軍は何としてでも一番標高の高い天元山を占領しようと躍起になっているのである。


そしてその山中、影から影へと移動する人影が二つ。一人は弓を、もう一人はハンドガンを持っている。

言わずもがな、サヤとマキだ。

二人はその武器から、天元山占領戦に分けられたのである。

そこで彼女達はゲリラ戦を敢行した。集団で突っ込むより、単独で戦場を掻き回す方が性に合っていたのだ。

そうして隠れながら進む事数分、サヤ達は獲物を見つける。


鉄の軽装に身を包み、短剣を手に進む黄の領土プレイヤー。数は4人。距離は30mと言った所か、幸い気付かれてはいない様だ。


「「進化(エヴォルティオ)」」


静かに、されど噛みしめる様にトリガーを引く。発声によりスキルが発動し、彼らの武器は眩い光に包まれる。


弓はクロスボウに、ハンドガンは狙撃銃(スナイパーライフル)に、文字通り進化した。


弓、又は銃専用、発声型変換スキル ー進化(エヴォルティオ)


元々、銃や弓は決定的なダメージを与えられる程のパワーは持っていない。スキルなどはあるが、弓で撃つより剣で切った方が平均的なダメージは大きいのだ。

そんな弓と銃だが、一つだけ対等に渡り合う手段がある。


進化による変則的な武器で翻弄するスタイル


これが弓や銃を使うプレイヤーが居なくならない理由だ。進化は自分が持つ武器を数秒だけ、性能を1段階上げるスキルである。しかも、派生で更に数段階上げる事も可能である。まぁ、その分蓄えられる疲労も上がっていくのだが……

しかし、このスキルは他のと比べると溜まる疲労はかなり少ない。故に好んで使われるスキルである。


進化の派生だが、弓の段階は

弓→ボウガン→バリスタ→狙撃型弩砲(スコルピオン)


銃は

ハンドガン→ライフル→狙撃銃

↘︎→マグナム

↘︎→マシンガン→機関銃


となっている。

進化の派生によってハンドガンを狙撃銃へと進化させたサヤは、スコープに目を通して獲物を狙う。


スー ハー、スー ハー


息を吸って吐いて、吸って吐く。

深呼吸と共にサヤは銃身を固定する。

狙いは1点。グループの視点が一番集まる、先頭の数メートル先‼︎


ドパァン‼︎


引き金は引かれ、弾が発射される。

弾道はグループ先頭に近い場所まで行き、


近くで放たれれば失明しかねない程の光を放った。


「グワァ⁈」

「なんだ、敵襲か⁈」

「目が、目がー‼︎」

「警戒、警戒‼︎」


不意打ちを喰らい、堪らず怯む敵プレイヤー4人。

因みに言葉はリアルタイムで翻訳される為、彼らが話しているつもりであろう中国語も、サヤ達には日本語に聞こえていたりする。


しかしこれは只の囮。

彼らを葬る為の布石に過ぎない!


ブシュ、ブシュ、ブシュ、ブシュ


続くサヤが放った4本の矢は、死神の鎌の如く彼らの頭に命中し、そのHPを刈り取った。


「「「「………」」」」


言葉を発する事もなく、4人は消える。

この日、サヤは初めてのプレイヤーキルを経験した。


「ヤッタァ!」

「やったね!」


敵を倒して嬉しいのか、二人はお互いに跳び上がりながらハイタッチを交わした。

しかし、やはり戦争中なのを理解しているのか、直ぐに落ち着く二人。

サヤがマキの揺れる胸元を見て跳ぶのを辞めたが、決して揺れる巨乳を見て悲しくなった訳じゃ無い。決して。


「さっ、次行こっか‼︎」

「うん、行こう‼︎」


サヤ達は次の獲物を探しに行く。

戦いはまだ、始まったばかりだ



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

おまけ

マキ「ヤッタァ!」

サヤ「やったね!……うん」

マキ「どうしたの? タプンタプン (まだ跳んでる)

サヤ「うん。落ち着こうか、じゃ無いと切り取っちゃいそう」

マキ「何を⁈怖いよサヤちゃん⁈」

サヤ「その脂肪、刈り取ったろかぁ!」

マキ「ひぃ⁈怖いよ、後ろに死神見えるよ⁈」

サヤ「バカねぇ、ここはゲームなんだからそんな物見える訳無いじゃない」

マキ「でも見えてるよぉ⁈」

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