表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
World Line  作者: 葵ヰ魔幻
1/1

この物語は、王都の魔剣術学園に通っている一人の少年 セト、彼は学園の長期休暇に入ったため実家に      帰ろうと山道を馬車に乗り向かっていた。

だがある山のふもとまで行きふと山の向こう側を見てみるとは謎の既視感に襲われる

「あれ?俺、ここを知っている?」

そう言って途中で馬車を降りて山の向こうへ向かった少年の身に起きた出来事とは⁉

「はっ...はっ...はっ...」


 霧が多い深い森を、少女が息を切らしながら、必死な表情でなにかから逃げるかのように走っている


 その走っている少女は胸の中にある一つのかごを大事に抱えていた


 そうすると目の前には水が流れている比較的穏やかな川があったが、少女は川から露出している大きな石に飛び移りながら向こう岸へと渡った


 少女は一度立ち止まりかごの中を確認する、すると、その中では一人の赤ん坊が安らかな表情で眠っているのだった


 少女はその赤子の表情を見てホッと安堵するが、その落ち着いた時間は長くは持たなかった


 なぜなら、今この少女が辿ってきた森の奥の方から、何者かが大きな声を出していることに気がついたからだ


 その数は一人ではない、一人、二人、いや、それよりもっといるかも知れない...


 暗い森の奥で十以上もある松明の光がゆらゆらと揺らいでいた


 その中の一人の大男が発した言葉が少女の耳に聞こえてきた


「おい!!あのガキ!...どこに行きやがった!!早く探せ!!」


 その声を聞いた少女は近くにあった茂みの中に身を隠し、息を殺してあの集団が通り過ぎるのを必死に願っていた


 だがその時、かごの中にいた赤ん坊が寝返りを寝返りを打とうとするが、この狭いかごの中では到底手と足を軽く曲げることしかできないのである


 目を覚ました赤ん坊は周りを見るなり顔を赤くして大きな声で泣き始めた


 その声は当然あの集団にも聞こえていた


「おい、こっちだ...」


 冷たく低い男の声が聞こえてきた


 おそらくあの大男がこの集団のリーダーなのだろう男は静かに周りへと指示を送っていた


 大男が少女と赤ん坊のいる方角を指で指すと周りにいた部下が列をなしてこちら側へと少しずつ近づいてくる


 それを見た少女は舌打ちをかますと全速力で自分たちが隠れていた茂みを抜け出し更に森の奥へと入っていった


 その少女の足音を聞いた大男は顔をニヤさせながら腰に刺している長剣を抜き少女のいる方向へと進み始める


 だがどれだけ逃げようとも赤ん坊は躊躇なく泣きわめいているため巻くことは不可能だ


 その状態を見て少女は自分のポケットから小さな植物の種を三粒ほど取り出し、その中のひと粒に向かって唱えた


 ”汝、成長せよ”と、


 少女がその言葉を唱えると、唱えた一粒の種が輝き始めそこには一輪のたんぽぽが咲き誇っていた


 そうして、ゆっくりと、風に揺られたたんぽぽは、頭の方についている白色の毛を付けた種が風に乗り一つずつ本体を離れ空を舞っていゆく


 赤ん坊は眼の前を漂うたんぽぽの花に興味を持っていかれ、いつの間にか泣くのをやめていた


 だが赤ん坊が泣き止んだとしてももうあの集団からは逃げることができなかった


 少女がいきなり足を止める、気がつくとさっきまで目の前を覆っていた深い霧は消え、空にはまんべんなく自分たちを照らす二つの大きな月がこちら側を覗いていていた


 少女は一歩ずつ前へと歩き出す


 「ここって...」


 気がつくと、少女の顔から大粒の涙が頬をつたりながら地面へと流れていった


 なぜなら、この場所は少女にとって、とてもかけがえのない思い出の場所であったからだ


 春には、この地面一面に光月草という黄色の花が大量に咲き、そこで私はお母さんと一緒にお花の冠を作って遊んでいた


 お花の上にシートを引いて皆で、お母さんが作ってくれた美味しいお弁当を食べた


 私がお弁当の具を落とし泣きそうになっている私にお父さんが優しい顔で自分の具を私にくれた


 ここは私にとってかけがえのない思い出の場所だったのだ


 だが、いま少女の目の前に写っているのは、地面いっぱいに咲いていた光月草の面影はなく、花の代わりに緑色の草が地面いっぱいに生えており風になびかれ揺られていた


 そしてその先に行くと目の前には道が途切れておりそこには大きな崖がになっており、その下には勢いよく水が波を立てて流れていた


 その光景を見て少女は胸に抱えているかごを強く抱きしめ、服の裾で自分の涙を拭くと少女は吹っ切れた顔をしながら赤ん坊を見つめていた


「ごめんね、ここまでしか守ってあげられなくて...」


 その声はまるで悲しい感情と恐怖が混ざり合ったかのようだった


 赤ん坊は少女に向けて小さな手を伸ばし少女もその手を握ろうとするが、その時後ろから男の声が聞こえてきた


「ここにいたのか、もう逃げられないぜ?」


 そうして大男の部下たちが少女を囲み少女は逃げる道を失ってしまった


 だが少女の表情はまだ諦めてはいない様子だった


 少女は大男の顔を見ると唇を血が出るまで噛みしめるがそれでも少女は諦めないという表情は変わらなかった


「...じ...より...えよ...」


 少女が小さな声でなにか言葉を発している


「おいおい、もしかして今頃になってビビっちまったのか?」


 大男が腰に刺していた剣を抜きその剣先をブラブラと振り回しながら言った


「お前の親はふたりとも反抗してきたから殺してやったけどよー、あそこで殺すんじゃなかったな、その

せいでお前がその赤ん坊を連れて逃げちまった...」


 少女はその大男の言葉を聞いて怒りに満ちた眼差しを向け大男を睨みつけた


「まぁ、そんなに睨むなって、俺様はお前らの一族の能力が手に入ればいいんだよ。あの、お方はそれが

お望みなんだ。安心しろよ、お前らの命は保証してやるからさぁ」


 そう言うと、大男は少しずつこちら側へと足を運んでゆく


 大男は余裕の笑みを浮かべていたがその表情は一変し険しい表情に変わり少女に向かって叫んだ


「お前!?何してやがる!!」


 その時少女が取った行動はとても大胆な行動だった。


 腕を大きく振りかぶり胸に抱えていたかごを深い谷の方へと投げ入れたのだ


 大男が剣を構え走って少女を止めようとしたがもう遅く


 赤ん坊の入ったかごは、空に大きな弧を描きながら深い谷の下へと落下していった


 グサッ...


 そして、何かを指す音が少女の耳に入った


 気がつくと少女の胸辺りから一本の剣が生えていた


 グフッ...


 少女は血反吐を吐いてその場に座り込む


 刺されている場所がものすごく熱い...


 だが、それでもまだ、少女にはやるべきことが残っていた


 少女は痛むのを我慢して荒い息遣いで口を開きこう言った


 ”ソア エアロ”


 少女を刺した後、大男が谷を見下ろす、すると大男の目の前を素早く何か白い巨大な鳥のようなものが

遮った


「な!...」


 大男は目の前の状況が理解できずにいた


 なぜかというと、そこには、さっき少女が投げたかごが大きな純白の翼をつけて飛んでいたからだ


 すると、大男の後ろからか細い少女の声が聞こえてきた


「ふふ...私のオリジナル魔法...お父さんと...一緒に考えたんだ...上手くいってよかった...」


 少女は体を無理やり動かし、空を飛んでいる一つのかごに手をかざした


「鳥さんみたいに...空へ羽ばたける魔法...ソア・エアロ...きれいだなぁ...」


 少女は少しずつ自分の身体に力が入らなくなっていることを感じていた


 もう少女は長く生きられる状況ではなかった、それは少女自身もわかっていたことだった


 そして少女は、目の前を羽ばたいている物に向かって囁いた


「お父さん...、お母さん...、私の選択はこれであっていましたか?...」


 そして少女は、ゆっくりと瞼を閉じ開けるとそこには二人の男性と女性が優しく微笑み少しだけ悲しそ

うな表情を浮かべながら少女を見つめていた


 少女は目の前にいる二人を絶対に知っていた


 生まれたときからずっと一緒にいてくれて、私をずっと大好きでいてくれて、そして私も大好きだった


 ここまで私を大切に育ててくれた大事な家族


「お父さん...お母さん...」


 気がつくと少女は体が動くようになっていた


 体を剣で刺された跡も、山を降りているときにぼろぼろになってしまった靴も、すべてが新品同様の物

になっていた


 目の前にいる二人が少女に向かって手を伸ばした


 少女はその手を取り立ち上がる、そうすると、少女は何もなかったかのように笑顔を見せた


「ねぇねぇ、お母さん、お父さんにお花の冠作ってあげようよ」


 母親は優しい笑顔で少女を見つめていた


「そうね、それじゃあ、お弁当を持ってきましょうか」


 少女は二人と手をつなぎながら森の方へ帰ろうと歩き始めた


 その瞬間、少女は自分の後ろになにか違和感を感じていた


 なにか大切な事を忘れているような気がした


 そして、少女は崖の方を向き、無意識になにもない空に向かって、気がつくと手を伸ばしていた


はじめまして皆さんこんにちは、葵ヰ魔幻あおい まげんといいます。

そして、本日は World Lineを読んで頂きありがとうございます。また、あとがきにまで目を通していただき誠にありがとうございます。これは自分の偏見ですが、なかなか、最後のあとがきを読んでくれる人というのは少な感じがします。自分も学生の頃は作品の方だけ読んで最後のあとがきまでは見てきませんでした。ですが、高校に入って本全体を読み始めてからは中学の頃の行動を少し後悔しています。本の最後のページには、筆者様の様々な感想などが乗っていてこの作品を読んだから分かる!!という共感できる話題などがあったりします。本全体を読むということは、すごくいいことだなと自分は思っています。この話を聞いてみて、もしあとがきなど本全体を読んでない人がいるのなら一度だけでもいいので読んでみてください。そこで感じられる何かが見つかるかもしれません。まぁ、所詮新人の言うことなんのでほっておいてもいいのですが、また、自分もこういう物語を作ることは初めて行うことなので温かい目で見てもらえれば幸いです。これからも、少しずつですが更新できるよう頑張っていきますので応援等していただけるとありがたいです。また、この作品を読んでみて面白かったなどと言ってもらえると今後、話を作るに当たって大いに役立ちます。

本日はありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ