再会
まいどおなじみ…ちり紙交換です
外では、ちり紙交換のトラックが徘徊している。
そんな万年ニートてつやくんは、部屋でゲームをしている。そんな彼にお客さんがきた。
ピンポーン…ピンポーン…
と、玄関のチャイムが鳴った。誰だろうと玄関の扉を開けた。
幼馴染みの美穂が立っていた。
てつやは驚いた表情で美穂を見つめた。彼女は笑顔を浮かべながら、少し息を切らしている。
「美穂、どうしたの?急に来るなんて珍しいね。」
美穂は少し照れくさそうに髪をかき上げて答えた。
「うん、ちょっと話したいことがあって……。入ってもいい?」
てつやは頷き、彼女を部屋に招き入れた。部屋の中は散らかっていて、ゲーム機やマンガ、本があちこちに散乱している。美穂はそんな光景に軽くため息をつきながらも、特に気にする様子はなかった。
「てつや、最近どうしてるの?」
美穂はソファに腰を下ろしながら尋ねた。
「相変わらずさ。ゲームばっかりやってるよ。」
てつやは照れ隠しのように笑いながら答えた。
「そうなんだ……でも、たまには外に出た方がいいよ。今日はせっかくだから、一緒に出かけない?」
てつやは一瞬ためらったが、美穂の真剣な眼差しに心を動かされた。
「うん、そうだね。どこに行こうか」