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99/202

*2

「よしっ危険回避っっ」


若狭社長にどーんと押し込まれた。ドアは何事もなかったかのように、すんっと閉じた。すかさず社長が5階と6階(社長室)を押す。


「ふーあぶねかったな」


で。これ。またこれ。


三銃士+ロバの構図。しかも周りをガッツリ固められている。


若狭「あ。小山田さんのつむじ発見〜」

坂崎「おい。杉田といい、若狭といい、おまえら変態だな」(ブーメラン的発言)

杉田「頭ちっちぇなあ」

若狭「ほんと、こぢんまりしてるね」

坂崎「おい小山田さんに失礼だぞ。小山田さんはこぢんまりとかじゃなくて、……」

杉田「ミニサイズ」

坂崎「失礼だっつってんだろ? 小山田さんはな、……なんていうか……小型?」

杉田「小型ww ロボットかよ」

坂崎「違う。そうじゃなくて、手のひらサイズっていうか」

若狭「スマホか!!」←例え下手

坂崎「ちがっ」

エレベーター「ピンポーン5階です」

杉田「おい着いたぞ」

坂崎「おう。小山田さんもほら」


私「っっって私、1階でーす。今からコンビニで弁当買ってきまーす」



話がだいぶ逸れてしまったが、時を戻そう。


あの、坂崎課長とファイブレグッズ限定販売の日。ミスキャンパスに出会って、若干のマウントを取られた、あの日。


坂崎課長の表情は確かに曇っていた。私たちがUNOをやり始めて二巡目リバースの瞬間、販売が開始される頃には元の課長に戻っていたけれど。


私たちはそれぞれグッズを購入した。


「課長、全種類制覇です」


「うお、小山田さんさすがだね。俺、二つ買っただけだよ」


「しかも、観賞用と実用と二つずつです」


「給料突っ込んだね」


「この日のために、貯金してましたから」


私が大きな紙袋を持って、ウキウキホクホクしていると、「重そうだね。俺が持つよ」と言って手を出してくる。


「いえいえ、全然重くないので大丈夫です」


「『ファイブレと鍋しよ』のミニ鍋とお椀、レンゲセットが入ってるんだから、重くないわけないよ。ほら貸して」


そう言って課長は荷物を持ってくれた。さすがハイスペック営業2課課長。できる男は違う。


「すみません。重そうだから帰り電車とか辛いかなって思ったんですけど……」

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