表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

89/202

*4

「ようこそ、お越しくださいました。営業2課の坂崎と申します」


あれ? 課長、少し元気がないみたいに見える。でも課長もファンだから嬉しいはずなんだけどな。モノホンのファイブレを前にして、緊張してるのかな。


「俺たち、こうしてオフィスをあげて応援していただけることが、すごくありがたいし、嬉しいですね」


カナエくんがカメラに向かってとても嬉しそうに。そして、「俺たちなかなかデビューできなかったから、こうしてここに立てることがめっちゃ嬉しいです!! ありがとうーー」と、即興でダンス。ライブばりのパフォしてくれた。


じーん。嬉しい。もう倒れそう。ってか倒れていいかな。もしここで倒れたら、レンジくんが「咲ちゃん! 大丈夫??」って抱き上げてくれてーーー妄想突入。


「咲ちゃん、具合が悪かったんだね。俺、全然気づかなかった。これじゃあ恋人失格だな」


良きー!!

だが、ここで驚くべきことが。


「小山田さんっ! 大丈夫か?」って。坂崎課長が横入りしてきた。妄想は時として、思い通りにはいかないのだ。

坂崎課長は優しいからきっと私のこと、心配してくれると思う。そう思ったら妄想に登場するのも、自然な流れのような気がして。


「小山田さん、俺がついてるから安心して。誰か救急車を呼んでくれ。あとAED持ってきて!」


カッコいい。テキパキと指示する傍ら、小山田さん意識はあるか? 俺の声は聞こえる? 小山田さん、おやまださーん!!


はあぁ〜〜


課長、かっこよすぎて辛。


「よし、ではAEDの処置をするぞ! みんな離れてくれ」


ってさすがにAEDどーんはダメ。ここで妄想終了。


はっとして、現在に戻ると、ファイブレがオフィスの飾り付けを見て回ってる。

あぶな。

目に焼き付けなければいけないのに、私何やってんの?


「うわあ。これなんか初期に出してたポスターだよ。持っててくれて嬉しいな!!」


レンジくんの言葉が跳ねている。良かった。喜んでもらえてる。ああ。かっこよ。


「このポスターは彼女が……」


と。

坂崎課長が、おいでおいでしている。

ん?

え?

すると、ファイブレのメンバーが揃って私の方を見た。

え?

いや、そういうのいいから。

坂崎課長、やだあああぁぁぁぁああああ


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ