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88/202

*3

ファイブレの頭脳派カナエくん、可愛い担当シイナくん、モデル担当ハジくん、語学堪能ウェイくん、そしてもちろんダンスうましのレンジくん。


います。本当にこの世に存在しているのか、疑ったこともあったっけ……。

でもいる。

確かにそこに、いる。

存在自体が神々しく。私は目を細めてしまう。けれど、こんな千載一遇なチャンス、これからの人生であるかって言ったらぜっっ        たいに無い!


私はカッと目を見開いた。

この奇跡の瞬間をこの目に焼き付けようと。


「ではみんなで声を合わせてえ、『それファイブレインにお任せあれ!!』」

「はーい。ではオープニングはOKでーす」


若狭社長と橋立さんとメンバーが一列に並んで、まずは社長から会社紹介があり、そして「それでは突撃取材、いっきまーす」で、カット。


え?

ちょま。

私は目を疑ってしまった。

社長が、ファイブレに負けて……ない。

確かに若狭社長は若くして会社を設立、売り上げも上々。若手の起業家として、テレビや雑誌の取材も受けている。慣れているとはいえ、見て!

めっちゃ堂々としてるし、イケメンだから見映えも完璧。


夜の9時には眠くなってしまう小学生ボウズとは、到底思えない。


いやいやそんなことより、レンジくんをこの目に焼き付けなければ!!


私は再度、カッと見開いた。


カッコいい。ダンス得意だから、筋肉も隆々ですごい。腕も太ももも太いし、胸筋なんて盛り上がってる。今日はラフな格好してTシャツだけど、オシャレなキャップかぶってて、ほんと芸能人オーラがすごい。


「では本番いきまーす」 


カメラが回る。そして、営業2課のオフィスに入ってくる。うちのぶりっこ軍団が、キャーーーと雄叫び、じゃなくて、奇声……じゃなくて、歓声を上げた。


「やだあまじかっこいい〜ホンモノ〜〜ぴえん」

「私たちぃ、いつも『それファイ』観てまあす♡」

「どんだけぇどんだけぇカッコよ!!」


イッコウさんばりに各々が叫んでる。


歓声を上げることができない地味な私は、オフィスのすみっこの方で、幸せを噛み締めている。


ありがとう、神さま、と。


そこで坂崎課長の出番!!

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