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87/202

*2

「今までずっと……か?」


「そうなのかもしれないってだけで、断言はできないけど。それにファイブレのこと応援しているし、いちファンなのも本当だけど……」


「まあ惚れた女が夢中になっているんだからな。ヤキモチ焼くのも仕方がねえか」


「ヤキモチか……それってこんな胸が苦しいもんなのか?」


俺は胸を押さえた。確かに『愛の成就ムック』には嫉妬やヤキモチは恋のスパイスってあったけど。


「スパイスどころか……これ玉子焼き食べた時に卵の殻が入ってて、ガリってなったぐらい、辛いな」


「……坂崎。おまえ今までずっと彼女できなかった理由、なんとなくわかったわ」


「え?? 」


「おまえ、これで小山田さん逃したら最後だぞ」


杉田が低い声で脅してくる。


「ちゃんとフォローしておけよ」


そう言って、1課に帰っていった。



嘘でしょ。坂崎課長が垂れ流していった。今世紀最大の文春砲ならぬ坂崎砲。

私は耳を疑った。一瞬、何を言ってるのか、わからないくらい、呆けてしまった。


「か、課長のこと……ししし信じてたのに……」


もうすぐファイブレが降臨するというのに。このタイミングで?


(な、なんであんなこと言うの?)


課長はいつも通り、コーヒーを片手に、私のデスクの横に差し掛かる。そして。


「あーあ、ハイレグなんか着なければ良かったのに」


ってね。はあ? え? 課長、ハイレグ履いてんの?

どういうパンツよ?


私は急いでスマホを出し、メンズ ハイレグ パンツで検索し、そして悶絶した。(←ボタンを完全に掛け違えた二人の記念すべき瞬間)



13時。

今日ってマンデーだよね?

Mondayの日本時間13時で間違いないね?


目の前にいる。

なにが?

分かりきっていることだ。

レンジくん。

輝きを放っている。

レンジくんだけでない。

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