表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

84/202

*5



「お前に任せられるかよ!! でもまあ、こんな小山田さん、さすがに放っておけないから、俺が送ってく」


俺が送ってくよ〜♡♡だ〜いじょ〜ぶ、オオカミなんかにならないから〜♡と、これみよがしにニヤニヤ言う杉田をいなし、俺はタクシーを呼んで小山田さんを送っていくことにした。


こんなシチュエーション以前もあったねデジャヴだね、ということで、小山田さんのご自宅ももう知っている。


ブーーっと走る車内。小山田さんはまたコクリコクリと舟を漕ぎ出した。もちろん、肩コテンだ。俺がそう仕向けたから。


酒臭さが充満する中で時々、ふわっと小山田さんのシャンプー(?)の香りがして、俺は一気に落ち着きを無くしてしまった。


可愛いし面白い。話してて寒気もしないし、寒ぼろだって1ミリも出ない。少し変わってる、独特な性格も好きだ。


生中3杯めに突入する前までの、ファイブレ愛を語る時の、あの熱い瞳。

惹きつけられてしまっていた。

あんな目で見つめられたら俺、どうなるんだろう……なんて思ったりして。


そっと小山田さんの頭に、頬を近づける。もうそれだけで俺の中の、小山田さんに対する愛しさの容量が増していって、溢れて溺れそうになる。


(はぁあ、まじで可愛い……)  


小さな頭。小山田さんのつむじが、こんなにも俺の側にある。(←可愛い変態)


キキキー


その時、タクシーが急ブレーキをかけた。


その反動で、小山田さんの身体がぐらっと前へ。俺も前のめりになったが、下半身で踏ん張って耐えた。そして、腕を回して小山田さんの身体を、背もたれに押さえる。小山田さんが、「むにゃ」と言った。


「だ、大丈夫だった?」


「むにゃ」


「起きちゃった……かな?」


「むにゃ」


セーーーフぅぅう。起きてなーい。


「悪いね、お客さん。急に猫のやろうが飛び出してくるもんだからよっ! くっそ猫のやろうめ、猫はおとなしく、てめえの家のコタツで丸くなっとけっての。んで、犬はてめえの家の庭で喜んで駆け回っとけっての」


犬?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ