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ってか、じわじわくるな。え? まじで? うちの会社にファイブレ来るの? しかも我が営業2課に!?
まだ信じられない。ほっぺをつねってみよう。痛いっっっ……これは現実だ。サインを貰おう。で、写真。できたら動画。一緒に映ることができるなら、すぐにプリントアウトして、そこにサインを貰おう……ちょ待っ嘘でしょ!! ファイブレ来るのまじか!!
いやあああぁぁぁぁああああ
レンジくんに会えるうぅぅぅううう
「ほんと、まじでありがとう。生きてて良かった、ぶりっこ同盟締結してて良かったぁ!!」(←してない)
インスタ映えさま映え画像さま最高〜〜〜神さま仏さまインスタさまぁぁあ映えさまぁぁ太陽神ラーさまゴータマシッダールタさま(←同一人物→)お釈迦さま、イエスさま
そしてそしてこのお方を忘れてはならぬ、綾瀬竜也さまぁぁあ(←ファイブレが誕生したオーディションを主催したプロデューサー)
とにかくみんなーーありがとーーう!
「こうしちゃおれん!!」
私はすぐさま、ファイブレのほこらと呼んでいる押入れのふすまをガラッと開けた。中からファイブレのポスターを引っ張り出して、床に並べる。
ぶりっこ軍団No.3、山田さまのパパさまからいただいた、企業向けポスターもその中に鎮座しておられる。
文房具などの細々としたものもあるが、オフィスを飾るとなるとアクリルスタンドやタペストリー、ポスター、デフォルメされたぬいぐるみ等々。
私は大きめの紙袋にごそっとそれらを入れた。紙袋はパンパンに膨れ、タヌキの腹のように膨らんでいる。
そのふくらみを見ていたら、鼻の奥がツンと痛んだ。
「……夢みたい……」
ぽろと涙が溢れる。夢みたいだ。もしかして夢? そんなわけない。何度ほっぺをぎゅうぎゅうつねったことか。
つねったことか……。つねって痛いのも夢? まさか白昼夢? 蜃気楼?
私は慌ててスマホを取った。




