営業2課女子〜ズのただならぬ行動 PART2
私はこの日、勤務のあとに坂崎課長と食事の約束をしている。だが、このことを知られては、もう二度と自宅に帰ることはできないだろう。
(課長、変なこと言わないでよ〜)
営業2課のオフィスは今のところ穏やかな状態だ。
だが課長には前科があるので、気は抜けないな。
と、そこに1本の電話が来た。
内線。広報から? 珍しい。
広報と言っても、所属人数はひとり。営業2課の事務処理班の私と、孤独を分かち合う同志。
橋立宮子。実家が神社で巫女のコスプレ大好き女子。歳は私と同じで、むにゃむにゃ歳。
その橋立さんから電話があった。
『小山田さんっちょっファイブレっ驚き桃ノ木山椒の木って、小山田サンシャイン』
??
興奮していて何を言っているか要領を得ない。
「ちょっと落ち着いてよ、橋立さん! はい息吸って〜吐いて〜吸って〜」
『ふうふうはっふうふうはっふひーーー』
独特ww
「落ち着いた?」
『これが落ち着いていられるかっての!!』
「あそう。で?」
『ファイブレが我が社にやって来る……』
ん? 聞き間違えたかな?
「ハイレグが我が社に?」
『ファイブレ』
「ハイブリッド?」
『フ・ァ・イ・ブ・レ・イ・ン』
「ファイタンラーメン?」
『パイタンラーメン』
「嘘でしょ! ファイブレが我が社に来るって! 嘘でしょ? 嘘って言って!」
『嘘でーす』
私は立ち上がって、「やばっ、夢じゃないの? これは夢だ、夢に違いないっ」と叫んだ。
混乱している私の元へ、坂崎課長がやってくる。
「要領を得ないし、埒があかないから電話代わってくれる? もしもし坂崎ですけどー。橋立さん? お疲れ様ー」
課長が電話を代わり、橋立さんと会話する。私はその間、立ったり座ったりを繰り返す。
で。
「聞いてくれ、営業2課の諸君。あの5人組ボーイズグループΦブレインがうちに来るらしい……」
「えー やだあ〜〜坂崎課長ったらあ♡」
「そんな冗談やめてくださあい〜˚✧₊⁎❝᷀ົཽ≀ˍ̮❝᷀ົཽ⁎⁺˳✧༚」
「ほんとジョークを言う坂崎課長もぉ、かっこいいですけどねっ☆」
「いや本当だ。この前このオフィスをファイブレ仕様にした日があっただろ? それをインスタにUPした人〜」
課長が手を挙げると、営業の女子〜ズが全員手を挙げた。私以外。
そんなことやっとったんかい。(←観賞用に保存するしか頭が回らない人)
「そのインスタがバズって、ファイブレメンバーのハジくんの目に留まったらしい」




