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74/202

*4

私は坂崎課長の顔を思い出した。


あの伝説の(レンジくんの、ペーパードライバーからの卒業宣言があった)ファイブレライブのとき。


ぶつかってきたやんちゃなお兄さんたちから私を守ろうとして抱きしめられたとき。

焦ってしまった。

しかも心臓が痛い痛い。クリスタル(高級)のハートが粉々に割れてしまうかと思った。

だからこその心配。私が私でなくなってしまうような、そんな感覚だったから。


(あのときの動悸、凄かったもんね)


想像して欲しい。アスリートが階段を一段一段、ダダダダダダって全力で駆け上がる。それ。


「お疲れ様です。また禁煙4名席ですか? 歓迎会でもかなりご迷惑をお掛けしておりますゆえ、また次の機会に……」


(この二つの三点リーダーに秘めた私の気持ちを察していただければ……)


と送信。すると。


『今回は、俺と二人でどうかなと思ってるよ……ズバッと押していけよ、ズバ、』


ところどころなんなん??


まあいい。それよりなにより私はパニックになってしまった。え? 坂崎課長と二人きり??

だめだめだめ。無理無理無理ーー!!


でもここは真に受けてはいけない。軽くいなさないと。


「お疲れ様でーす。わたくしめは居酒屋で飲むと必ずと言っていいほど醜態さらしてしまって、すっごく迷惑なヤツですし、記憶はないんですけど、どうやら途中でオラオラ仮面に変身してしまうらしいので、最近は飲み会をお断りしてまして乙」


『大丈夫。こいつが介抱して、必ず無事に自宅にまで送り届けるからさって言え……だから安心して。大丈夫だよ』


??


なんかしつこいし文章がおかしいな。課長こんな性格だったのかな。


私は情報ガチャを回す。ころん。


ある日のことだった。


『若狭のヤロウ。休憩室にマッサージチェア置いてくれって、この5年の間なんっ回も言ってんのに、全然買ってくれねーな。あのどケチめ』


5年前から!? 創業当時からやんけ。しつこいし粘着だわ。


これはやばい。


ピロン♪


『良いじゃん、良いじゃん、めし行こーよ、行こーー!!』(……や、ヤケクソ?)


これが5年間も繰り返されるってか。地獄だな。


よし。


「わかりました。d(^_^o)です」


『やっ☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆たーー!!』


もうどうにでもなれ。

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