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「小山田さんったらぁ、大きな声、出せるじゃないーー♡」
営業2課の中心で、全力で叫んでしまった。ランチから帰還した女子社員と遭遇してしまい、「やだあ小山田さんったらあ、いったいどーーーうした?♡」
「なしなし……梨、そう! 梨が無し! と言おうとして。梨が食べたいんですけど、どこにも売ってないって……世界の中心で梨を叫んでました」
はあはあと息をつきながら、坂崎課長をチラ見する。課長はなんか知らんが、すでに自席について、PC画面を食い入るように見つめてカタカタ言わせている。
(課長〜〜逃げましたね〜この恨みはいつか必ず)
やーーっぱ性悪じゃないですか!怒。
「今の季節ぅ、梨はどこにも売ってませんよ〜。小山田さんってえ変わってるうぅ」
「はははお騒がせしました〜職務に戻りま〜す」
そう言って席についた。
(ライブのチケット当たったら、まさかのまさか坂崎課長と一緒に行かなくちゃいけないってこと?)
それでは、当たっても地獄、ハズレても地獄(これ以上の地獄はないけど)じゃないか!!
どうしよう……。
回らない頭で必死に考えた。




