表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

36/202

*1

「小山田さんさ、お前んとこ2課ではかなり浮いてんじゃね? あの性格だろ? 2課の雰囲気にはそぐわないっつか。居づらかったのかもな」


「全然……気づかなかった……」


俺は頭を殴られたようにショックで二の次が告げられなかった。

小山田さんという存在に気づいたのが、確かについ最近のことだったなと思うと、営業2課を統括する立場の自分にも非があったのではと思えてくる。


「だとしたら……上司失格だ」


ようやく言葉を絞り出した。

俺のしょぼんな様子を見て杉田は悪いと思ったのか、「いや本当のところはわからんけどな。まあ何らかの理由があるわけだから、小山田さんの気持ちを最優先して、1課に寄越せよ。こっちからは多田牧田ペアを行かせるからさ。そこトレードってことで」


「え! あの二人か!?」


「なに言ってんの! そこしかないだろーがよ」


「それは嫌だ」


「はっきり言うね〜」


なんてこった、ぶりっこが二人も増えてしまう。

ぶりっこの増殖。このままでは恐ろしいことになる。


そう考えると、小山田さんの存在が光り輝いて見えてくるな。俺の息抜きというか、癒しというか。


俺が金魚であれば、小山田さんは酸素や休む場を与えてくれる水草のような存在。俺が砂漠に住むインパラなら、小山田さんは喉を潤してくれるオアシスの澄んだ水のような存在。俺が人間であったなら……そう、小山田さんは香り高いホットココアのような存在だ。(ココア好き)


「とにかくこの話は保留にしておいてくれ!」


俺はそう声高に言うと、杉田をそこに置いたまま、駅へと向かった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ